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鳥取砂丘の年末年始雪事情とは?真っ白な鳥取砂丘に行く時の注意点
年末年始の雪が多い時期、砂丘観光に向かう場合の注意点について解説します。
夏の広大な砂地が、すべて雪で覆われてしまう景観は見事というほかありません。
でも、実は冬場の鳥取砂丘は地元の人でもあまり近づきたがりません。
気温が低くなりすぎることや、積雪が多く車の運転が困難になることが理由として挙げられます。
とはいえ、せっかく帰省したから、移住してきて初めての冬に鳥取砂丘観光をしてみたいという方もいるかもしれません。
そこで、年末年始のお出かけや近隣の神社への初詣を兼ねて雪の鳥取砂丘に行くときに、どんな準備をしたらよいのか解説しましょう。
鳥取砂丘の雪景色
例年、鳥取砂丘周辺は一面雪景色となり、夏とは全く違う絶景を楽しむことができます。
一面真っ白に変化した馬の背。実は、鳥取市出身者でもあまり見ることのない景観でもあります。
砂丘観光・冬に敬遠されがちな理由
近隣の子どもたちの遊び場としても人気のある鳥取砂丘ですが、冬に行ってみようと思う鳥取市民が少ない理由の第一位は、寒いことです。
周囲に遮るものが一切ない馬の背周辺は、吹きさらしで日によっては体感温度がかなり低くなります。鳥取砂丘イリュージョンなどのイルミネーションイベントが行えるのは、駐車場周辺に電飾が設置されるからです。
雪が積もってからの砂丘には、かなり厳重な防寒をしなければ近づけません。
2023年の暖冬時でも、一面雪景色になったくらいですから、どのくらい気温が下がるかイメージできるのではないでしょうか。
冬の鳥取砂丘観光に行くのなら
年末年始に帰省したついでに、砂丘観光や初詣に行きたいと考える方もいるかもしれません。
砂丘の近くには、護国神社や多鯰ヶ池弁天宮といった神社もあります。
2011年豪雪の際は、砂丘周辺に60cmの積雪があったということですから、当然道路も同じように雪が積もっていたと予想されます。
少なくとも毎年20cm程度は雪が積もると思っておくといいでしょう。
雪道の運転に慣れていない方は、なるべく雪の砂丘に自家用車で向かわないようにしてください。
除雪車が通っても、その後でもう一度雪が降ればアイスバーンや危険な轍ができてしまうでしょう。
こういう状態の道路はスリップしやすく非常に危険です。
もし出かけるなら、タクシーや公共交通機関を利用する、鳥取市ではまだ導入の検討中ですが、ライドシェアなどで地元に慣れたドライバーの方を頼ったほうがいいでしょう。
鳥取市のライドシェアについてはこちらも参考にしてください。
年末年始に鳥取砂丘に行くときの服装
移動手段に不安がなければ、次に服装についての注意点です。
何よりも重要なのが、足元の防寒と雪の中を歩いても大丈夫な靴であることです。
足元が冷えると急激に体温が下がり、ひどい場合は低体温症になってしまうかもしれません。
小さいお子さんは特に心配です。加えて、子ども用の長靴では雪が入ってしまう可能性があります。
こういうときにおすすめなのが、室内で使っているレッグウォーマーを長靴の上に被せることです。
さらに、上下をガムテープなどで止めておくと雪が靴の中に入ってくるのをかなり防げます。
この方法は、実際に積雪が多かった年、子どもたちを雪遊びさせるときに私がやっていた対策です。
それから毛糸の帽子やイヤーマフなど、耳や頭を守れるものを必ず持っておくことです。
先に説明したように、砂丘の内部は吹きさらしです。
耳が冷えて痛くならないようなグッズは欠かせません。
あとは必ず厚手の上着と放湿性の高いインナーを着ておくことです。
綿の素材は避けたほうがいいですね。
着込みすぎて汗をかき、かえって体が冷えてしまいます。
アウトドアグッズやスポーツウェアの店舗で、ポリエステルなど放湿性の高い素材の衣類を購入できます。
砂丘観光だけでなく、冬の防寒グッズの一つとして常備しておくといいでしょう。
冬の砂丘行きは道路状況と防寒に注意を
年末年始の雪が積もる砂丘を観光する場合の注意点や準備について解説しました。
しかし、やはり一番大切なことは、「雪が多くて気温が低い日は避ける」でしょう。
周囲を遮るものがなく冷気がたまりやすく、途中の道路が山道でアップダウンが多いなど、積雪によって悪路になってしまう環境だからです。
出かけるのなら、雪道の運転に慣れているドライバーの方に頼むこと、晴れて気候が落ち着いており、道路の雪も危険な状態ではないことを確認する、このことをよく覚えておいてください。
もちろん、雪景色の鳥取砂丘は好天でこそより絶景になります。
馬の背まで行かなくても、鳥取センター砂丘見晴らし丘に眺望テラス(展望台)があります。
砂丘全体と日本海が一望でき、壮大な風景を楽しむことができます。