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鳥取市の冬の備えに欠かせない5つの支度について解説。雪と寒さへの対策はしっかりと!
鳥取市の冬に備えるために欠かせない冬支度を5つ解説します。
豪雪地帯としてはマイナーなイメージの鳥取市周辺ですが、大陸との距離が離れていることと、中国山地の存在によって雪との長い戦いを続けてきた地域なのです。
特に、近年では2011年年明けの9号線立ち往生事故や、2021年智頭町立ち往生事故など、雪でスリップするなどして動けなくなった車による大規模な立ち往生事故や停電などが記憶に新しいですね。
冬の鳥取市で、大雪に見舞われた時に自分や家族を守るために何をしたらいいのか。
県外から移住したばかりで初めての冬という方のためにも、必須といえる5つの準備について解説します。
冬用タイヤは早めの交換を
鳥取市では、自宅でタイヤ交換をする方が多く見られる一方で、女性のひとり暮らしや県外から来た学生の方の場合、タイヤ販売店や自動車修理店などでスノータイヤに交換しなくてはならないケースも多くなっています。
店舗でタイヤ交換をする場合は、是非早めの予約を!
雪の予報が出始めてから予約を取ろうとすると、既に予約がいっぱいで、かなり待たなくてはいけなくなってしまいます。
特に、二輪駆動車に乗っている方は要注意です!
雪道でノーマルタイヤの二輪駆動車がスリップしてしまったら、自力で脱出するのはかなり困難です。
2023年、2024年と続けて暖冬傾向にはありますが、それでも一度大雪が降ってしまってからでは間に合いません。できれば12月初旬にはタイヤ交換できるよう、お店に問い合わせておいてください。
暖房、防寒具
2024年現在、鳥取市で新築を建てる場合にオール電化にする家庭が増えているようです。
ですが、雪による停電で電気を使う暖房器具が使えなくなってしまうと、真冬には大問題となります。
石油ストーブやガスボンベを利用したストーブなど、小型のものでもいいので準備しておくことをおすすめします。
また、カセットガスコンロに装着することで遠赤外線を発生させるアタッチメントも役に立ちます。緊急で何も準備できなかったときは、素焼きの植木鉢で代用することもできます。
その他、家を建てるときに薪ストーブを設置するご家庭は、薪の確保を怠らないようにしましょう。使うストーブの大きさにもよりますが、1日あたり20kg〜30kgの薪が必要になります。
参考 鳥取ストーブ
全国の自治体によっては間伐材などを無料配布しているところもありますが、鳥取市ではそうした取り組みはないようです。早めに店舗で購入しておいてください。
カセットガスコンロ、ガスボンベ
上でも紹介しましたが、特にオール電化のお宅は、カセットガスコンロを持っておくことをお勧めします。
ガスコンロは台風や地震で電気が止まってしまったときに役立つものですが、冬場は暖房器具の代用にもなります。
その他、お湯を沸かして湯たんぽを作ったり、寒さを凌ぐための温かい料理が作れたりと、冬に災害が起こったときに活躍します。
雪を溶かして飲み水を確保することもできますよ。
もちろん、燃料がなくなってしまったら意味がないため、ガスボンベもある程度備蓄しておきましょう。使い終わったガスボンベの処分方法については、こちらの記事を参考にしてください。
雪かきグッズ、長靴
大雪が降ると公道は速やかに除雪車が通ります。しかし、住宅地や古くからある狭い路地に囲まれた地域は除雪が遅れがちになったり、そもそも除雪車が入れなかったりします。
その場合、自分たちで雪かきをしなくてはなりません。
ちなみに私の場合、2017年豪雪の時、一晩で家の周辺に60cm近い雪が降り、近隣のお宅がすべて車を出せない状態になってしまいました。
やむを得ず、ご近所総出で雪かきをしたことが忘れられません。
雪かきに必要なものは、専用のスコップ(ホームセンターなどで購入できます)、溜まった雪を集めて側溝に捨てるためのソリのような形をしたスノーダンプ、意外なところで丈夫な長靴です。
長時間足元が雪に埋まっている状態だと、ゴムが劣化した長靴では水が染み込んで足が冷え、しもやけや体温が下がる原因になります。
古い長靴は本格的な冬の到来前に買い替える。そして新しいものは、雪が入らないように口を紐で締めることができるものなどを選んでください。
万が一の立ち往生対策
大雪の予報が出ているときは外出しないことが一番です。
しかし、仕事の関係でどうしても車で出かけなくてはならない場合もあるでしょう。
そういうときは、1〜2日程度車内で耐えられるような備蓄品を持っていくことをおすすめします。
最初に言ったように、万が一立ち往生に巻き込まれてしまった場合の備えです。
- 防寒具、厚手の上着や寝袋、エマージェンシーシートなど
- 雪かき用のスコップや車の雪を落とす道具(マフラーが雪で埋まってしまわないように)
- 食料、水分、チョコレートや飴など(少量でもエネルギーが採れるものを中心に)
- 使い捨てカイロ(暖房器具の無い車中で暖を取るために5〜10枚)
- 使い捨てトイレ
- もしあればキャンプ用のガスバーナーや食器類
とにかく、立ち往生に巻き込まれたら一番の課題は低体温症にならないことです。
救助隊もすぐには駆けつけられないかもしれない状況で、命に関わるからです。
冬は車の中にカイロや毛布をいくつか常備しておくといいですね。
鳥取の厳しい冬を乗り越えるコツは油断しないこと!
鳥取市周辺で冬、特に大雪に見舞われた場合の備えや支度について解説しました。
鳥取県出身の私の経験をもとにしている部分が多いですが、そこはやはり「経験がものを言う」と考えていただきたいと思います。
私自身、子どもがまだ1歳の頃、雪道でスリップして動けなくなり、どうしようもなく、泣き叫ぶ子どもを車内に残して助けてくれる人を探したことがありました。
鳥取市周辺は、毎年ではないものの大雪に見舞われることが多い地域です。
転居してきたばかりの方はこのことをしっかり意識しておいてください。
防寒具やガスボンベなどの備蓄品は決して無駄にはなりません。
いざというときの備えは「やり過ぎくらいでちょうどいい」という気持ちで冬を乗り越えましょう。