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「手仕事の美しさ」を感じる器が楽しめるカフェレストラン・たくみ珈琲店

鳥取市駅前の民藝館通りにあるカフェレストラン「たくみ珈琲店」に伺いました。近隣にある老舗の食事処「たくみ割烹」発祥の「すすぎ鍋」などもいただけます。
民藝館通りをもっと盛り上げたいというコンセプトから始まった、器も楽しめるお店についてレポートします。
お店の様子
入り口入ってすぐのスペースに、器やお皿、ガラス器などが並んでいます。
白磁のコーヒーカップやガラスの平皿などがありました。手作りならではの個性的な色合いです。
カフェスペースは、穏やかな色調の照明の元、テーブル席やカウンター席がゆとりを持って配置されています。昭和歌謡やジャズなど、様々なジャンルの音楽がゆったりと流れていました。
メニュー
ホットドリンクやジュース、洋食ランチやオムライスなどがあります。
アフタヌーンティーセットには老舗和菓子店宝月堂の「MOCHI cube」が付くようです。MOCHI cubeについてはこちらの記事も参考にしてください。
ディナーメニューにはアルコールの他、「土鍋すきやき」や「すすぎ鍋」があります。すすぎ鍋とは、しゃぶしゃぶの元になったとも言われる鳥取発祥の鍋料理です。
注文したもの
ブレンドコーヒーをホットでいただきました。普段はブラックでコーヒーを飲むのですが、ミルクの器も見てみたかったため、今回はミルクも添えていただきました。ザラメの入った器と木のスプーンも可愛らしいです。
苦みや酸味が抑えられた、軽くて飲みやすいコーヒーです。器にコーヒーがなみなみと入っているのが嬉しいですね。コーヒーの味は豆の質やローストの具合によって変化します。こちらはおそらくかなりマイルドにローストした豆を使っているようです。
コーヒーカップとソーサーは、兵庫県の若手の作家の方が制作されているということでした。どことなくモダンなデザインに、土の質感がしっかり伝わってくる造形が魅力的です。
店頭でも同じ作家の作品を購入できます。陳列場所の但し書きには、『芸術品ではなく、日常的に使って楽しんでもらえるもの、お店で使ってもらって、良い器だなあと思ってもらえるものを作りたい』という意味の窯元のコメントが添えられていました。
たくみ珈琲店まとめ
「民藝」とは、「民衆的工芸」という意味です。作者の名前の残らない小さな工房で作られ、日常生活に根ざした実用的な用具の中に、独特の美意識を見出す生活文化運動から生まれました。
普段使いするものだからこそ、持ちやすさや丈夫さ、盛り付けのやりやすさなどが意識されます。その細かな工夫の中に、装飾品とは異なる素朴な美しさが現れるのですね。
たくみ珈琲店では、飲み物や食べ物を通じて「民藝」に触れると同時に、店頭でも県内外の優れた民芸品を購入できます。長く大切に使いたいと思う器、大切なシーンで贈り物にしたい品物が見つかるかもしれません。ぜひカフェとともに利用してみてください。
店名 | たくみ珈琲店 |
住所 | 鳥取市栄町606まるもビル1F |
営業時間 | 11:00〜14:00 17:30〜21:30 |
定休日 | 火曜 |
駐車場 | 無し |
関連リンク | たくみ珈琲店公式HP |
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