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こころで寄り添いこころでつながる「株式会社協の輪」ってどんなところ?【ぺんぎんPR】

皆さんは、普段の生活の中で「ちょっとこれ手伝ってほしいな」「不便だな、困ったな」と思ったことはありますか?
実は鳥取市に、そんな「生活の困りごと」に寄り添ってくれる会社さんがあります。
鳥取市を拠点とする「株式会社協の輪(とものわ)」さんです。

買い物の手伝いや病院の付き添い、旅行中のペットの餌やりなど、利用される方の要望に合わせて、私たちが抱える「生活の困りごと」を助けてくれるそうです・・・!
今回は、そんな株式会社協の輪・代表の矢田理恵さんへインタビューした内容をお届けします。会社設立のきっかけ、ここまでの道のり、今後のことなどたっぷりと熱い話、思いを伺いましたので、早速どうぞ!
目次
株式会社協の輪とは
事業内容について教えてください。
株式会社協の輪は、2020年に設立し、介護保険に対応した「訪問介護サービス寄り添い」、「訪問看護リハビリサービス寄り添い」、介護福祉タクシー、介護保険外の訪問サービス(自費サービス)などを展開しています。

また、今年の2月からはおそらく鳥取市で初の、訪問医療アートメイク(眉アート)事業も始まりました。
スタッフは21名在籍しており、看護師、介護福祉士、作業療法士、理学療法士、第2種運転免許など、全員が有資格者です。
創業のきっかけ
もともと看護師さんだった矢田さんが、事業をはじめたきっかけはなんだったのでしょうか。

看護師長として看護ケア病棟で勤務していたときに「病院でできることは限られている」と感じたことが、きっかけのひとつです。
どんな時に「病院でできることは限られている」と感じたんですか?
看護師として勤務中に出会った、患者さんとのエピソードがあります。
看護師として勤務していたとき、長年連れ添った母親の介護をされていた患者さんがいました。
人生の多くを母親の介護に捧げ、旅行もできず、定職にも就けないまま過ごされていましたが、のちに母親が亡くなり、これから自分の人生を歩もうとした矢先に、癌を患ってしまったんです。

余命宣告を受けたその患者さんに、残された時間の過ごし方について尋ねると「友達に一人ずつ挨拶に行きたい」と切実な願いを語られたんです。しかし、ご兄弟にそのことを伝えても、冷たくあしらわれてしまい、支援してもらえない様子でした。
その時私は、「出来るなら自分の時間を使って友達のところに連れていってあげたい」、「旅行にも連れて行ってあげたい」と強く思いましたが、病院で勤めている以上はできないし、そんなサービスもありませんでした。
その患者さんだけでなく、同じような患者さんは他にも多くいらっしゃいました。「やりたいことができない」という声を聞いても、QOL(生活の質)を上げるサービスは、病院では難しいんです。
この経験から「生活に寄り添い、困りごとを解決できたらいいな」という思いが生まれ、事業を始めるきっかけとなりました。
患者さんが困っている様子を間近で見ていたからこそ、みなさんが抱える「リアルな悩みや困りごと」を知る機会となり、事業のヒントが生まれたのですね・・!
他にもきっかけがあれば、教えてください。
もうひとつ、私自身の経験も、事業をはじめたきっかけとなっています。
遠方で一人暮らしをしていた母が病に倒れた時、私は仕事もあり、距離も離れていたため、すぐに駆けつけることができませんでした。母は「大丈夫、大丈夫」と言っていましたが、症状も悪化し、放っておいたらいつどうなってもおかしくないような状態でした。
そのときに、「『介護保険など関係なく病院に連れて行ってくれたり、不自由なところをフォローしてくれるサービス』があったらいいな」「同じように悩んでいる方が沢山いるはず!」と強く思ったんです。
この経験も、事業をはじめたきっかけになっていますね。
ありがとうございます。自分が求めていたサービスを、そのまま事業として始められたんですね・・・!素晴らしい行動力だと思います!
ありがとうございます。「もし、自分の人生後半になって、人の役に立つ、人が喜ぶようなサービスができたら、きっと自分も日々幸せじゃないか」って思ったんです!
創業時のストーリー
創業当時のエピソードがあれば教えてください。
私の「人の役に立つサービスをつくりたい」という思いに、現専務の中村さんと、主人が共感してくれ、3人で株式会社協の輪をスタートしました。
ご主人も含め3人でスタートしたんですね!

そうなんです。実は最初は、当時介護福祉士だった中村さんと2人で進めていたんですが、私たちが手探りながらも生き生きと楽しそうに取り組む様子を見て、主人が「あなたたちが人の手となるなら、僕は人の足になろう」と言ってくれ、会社を辞めて自動車の2種免許と介護士の資格を取得し、福祉タクシーの運転手として私たちと一緒に起業してくれることになったんです。
こうして、介護福祉士の中村さん、看護師の私、福祉タクシーの主人の、得意なことがそれぞれ違う3人で株式会社協の輪が始まりました。
それぞれに得意なことが異なるからこそ、どんなお悩みにも対応できるような事業へと繋がっていくのですね・・・!
創業当時は、どんな事業からスタートしたのですか。
創業当初は、「介護保険に関わりのない利用者のQOLを向上するための自費サービス」からスタートしました。たとえば、病院の付き添いやお墓参り、お茶やコンサートへの付き添いなど、介護保険ではカバーできないサービスです。
しかし、単発的な利用で知名度も低く、収益が安定しなかったため、介護福祉士、看護師の資格を活かし、同時に訪問介護事業も始めました。パンフレットを作り、地域包括支援センターや居宅介護事業所への営業活動をしていくことで、少しずつ依頼が増え、訪問介護の仕事をもらいつつ、自分たちがしたいと思っていた自費サービスの仕事も時々受けるような形でやっていましたね。
仕事が増えるに連れて、少しずつ一緒に働いてくれる仲間も増えていきました。ここまで泣きたくなるような大変なこともありましたが、「困っている人が喜ぶことをしたい」という思いでやってきました。
株式会社協の輪のサービス『寄り添い』をご紹介!
困りごとを解決する介護保険外(自費)サービス
普段生活する中で起こる困りごとや、不便なことを解決してくれる『寄り添い』の自費サービスです。

介護保険にとらわれず、お困りごとに合わせて柔軟なサービスを提供しています。対象者は、赤ちゃんからお年寄りまでとなっており、エリアは寄り添いの営業所より半径10km未満の方です。(10km以上は要相談)
「親御さんの病院への付き添い」が、一番多くご依頼をいただいています!私たちは、『親孝行代行』の気持ちで、ただ連れて行くだけではなく、一緒に先生の話を聞いて、それを遠方のご家族に伝えることもしています。お困りごとがある方は、ぜひお気軽にご相談ください!
生活を豊かにするサービス
おでかけサービス |
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通院、買い物、入院・退院時・入院中の外出、銀行・郵便局、墓参り、旅行、美容院、お散歩などの付き添い |
自宅でのサービス |
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ゴミ出し、炊事・掃除・窓拭き、洗濯干しと取り入れ、布団の洗濯・干し、トイレ・風呂掃除、家具の移動、電球交換、電池交換、見守り、話し相手、安否確認、代筆など |
ペットサービス |
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ペットの散歩、動物病院への受診、ペットの送迎、餌やりなど |
お掃除やペットのお散歩も依頼できるのが嬉しいですね!なにか困りごとがあったときは、まず「協の輪」さんに相談してみましょう♪
身体に寄り添うサービス

身体に寄り添うサービスも提供しています。
体温・血圧・脈の測定、内服薬確認、トイレ介助、おむつ交換、入浴介助、洗髪、足浴、全身清拭、着替え、食事介助、口腔ケア(歯磨きなど)、体位交換(体の向きを変える)など、一人だと難しいことや困っていることをサポートしてくれます。
※その他、こんなことがしたい、あそこに行きたいなど、
ご利用者様のご要望に応じて、様々なサポートを行っています。
印象に残っているエピソード
印象に残っているエピソードを教えてください。
自費サービスは特に色々と印象に残っているエピソードが多いですね!

車椅子の方と一緒にコンサートに行ったり、蒜山の方に大根を買いに行ったり、大阪に転院になる方について行ったりと遠出することもありましたね。あと、赤ちゃんの子守りをしたこともあります。
その他にも一緒にカフェに行ったり、春は桜、秋には紅葉を見に行ったりと、季節に合わせたこともやっています。
株式会社協の輪が大事にしていること
働く上で大切にしていることを教えてください。
病院勤務での経験を経て思っていたことを「5つの約束」として大事にしています。

なんと名刺の裏にも「5つの約束」が・・!大切にされているのがすごく伝わりますね!
利用者さんと接するときに大事にしていることを教えてください。
利用される方一人ひとりの尊厳を守りたいと考えています。認知症の方や障がいのある方など、様々な方がいらっしゃいますが、誰一人として同じ人はいません。
誰が良い悪い、障がいがあるないとかではなく、それぞれ違いがあって当たり前ということはいつも思うようにしています。
スタッフにも、マニュアル通りのことだけではなく、少しおせっかいをやくくらいのケアをしてほしいと思っていて、プランに定められたことだけでなく、時間があれば傾聴したり、困っていることに寄り添ったりといったプラスアルファが大切だと考えています。
もちろん介護保険の枠組みの中で、できることできないことはあります。でも、シンプルに「相手が喜ぶことをする」という気持ちを大事にしています。
「『寄り添い』を利用してよかった」とか、「『寄り添い』がいいよ」と、信頼してもらえるように、スタッフみんなで取り組んでいます!
従業員への思いをお聞かせください。
訪問介護・看護が好きな人が集まってくれているので、すごく感謝をしています。

うちには、様々な個性を持つスタッフがいます。持っている資格も性格もそれぞれ異なります。
ですが、その違いがあってこそいいチームになれる、みんなが違うからこそ色々な意見が出てきてもっといいものが作れる。
最近になって違いがありがたいなと思うようになりました。「みんな違って、みんないい」という感じで、お互いの違いを尊重し活かしながら成長していきたいと考えています。
専務(中村さん)曰く、代表の矢田さんは色々なことをしっかり受け止めてくれる、母親のような安心感があるとのことでした♪ 矢田さんにとって、専務の中村さんはどんな存在ですか?
専務(中村さん)は、中和剤のようにバランスをとってくれる存在ですね!
それぞれの性格、個性を活かしながら、お互いを認め合っていける職場・・・素晴らしいと思います!
今後の展望
協の輪さんが目指す未来を教えてください。
鳥取で困っている方々に寄り添えるよう、一緒に働く仲間をもっと増やしていきたいと考えています。居宅介護支援事業所や小規模多機能型介護、グループホームなど、色々と事業の幅を広げていきたいですね

私の中には、高齢者も障がい者も安心して暮らせる小さい村のような温かい場所を作るというイメージがあります。そこでは、スタッフも利用者様もみんなが笑顔で楽しそうにしている。
そんな場所を鳥取に作りたいと、勝手ながら妄想しています。笑
株式会社協の輪

会社名 | 株式会社協の輪 |
住所 | 鳥取県鳥取市大杙229-16 |
電話番号 | 0857-30-5595 |
営業時間 | 月〜金:8:00〜17:00 |
休業日 | 土日祝、年末年始、お盆 ※サービスは必要に応じて行っています。 |
事業内容 | 訪問介護、訪問看護、介護福祉タクシー、自費サービス(介護、医療保険外サービス) |
関連リンク | ホームページ、Instagram |
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