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大人も子どもも大好きな「駄菓子」で多世代間交流を図る「ばばのばプロジェクト」の活動内容を密着取材!
みなさんは、好きな駄菓子はありますか?
子どもの頃、遠足のお供に駄菓子を持って行ったり、お小遣いで駄菓子を買うのが楽しみだったり・・・と、みなさんそれぞれに”駄菓子の思い出”があるんじゃないでしょうか。
筆者は、大人になった今でも駄菓子コーナーを見かけるとかなりテンションが上がります。笑
駄菓子は、懐かしさもありながら、子どもも大人も楽しめる、私たちの暮らしに密着している日本文化のひとつといえます。
今回は、そんな駄菓子を媒介として多世代間交流・地域活性化を目指す鳥取大学の学生団体「ばばのばプロジェクト」の代表・梅田陽斗(うめだはると)さんにインタビュー。
設立のきっかけや活動内容、今後の展望まで伺いましたのでご覧ください!
目次
鳥取大学発「ばばのばプロジェクト」とは?
「ばばのばプロジェクト」について教えてください。
「ばばのばプロジェクト」は、鳥取大学の学生団体です。
2021年4月に設立し、鳥取市馬場町(ばばのちょう)「産後ケア やわらかい風」さん(以下、「やわらかい風」)を拠点に活動を開始しました。
団体名は、地名の「ばばのちょう」と、「地域のつながりをもっと作っていきたい」という思いを組み合わせ「ばばのば」という名前になっています。
駄菓子を媒介として地域での世代間交流を促進する活動をしており、「コロナ禍で薄れつつあった人と人との繋がりを取り戻したい」「子どもから高齢者まで、様々な世代の人々が集まり、交流できる場を作りたい」という思いで、地域全体の活性化を目指しています。
素晴らしい活動だと思います!「ばばのばプロジェクト」は、令和5年度の、鳥取県が地域を元気にするための県内の優れた地域づくり活動を表彰する「令和新時代創造県民運動活動表彰」で、若者活動部門優秀賞を受賞されたんですよね!
はい。皆さんの応援もあって、受賞することができました。活動開始から3年経ちますが、自分たちのやってきたことを評価していただきうれしく思っています!
具体的な活動内容について教えてください。
活動は大きく分けて3つあります。
一つ目は、鳥取市を中心に、依頼を頂いたイベントやお祭りなどで駄菓子屋を出店しています。
地域の皆さんと触れ合いながら、懐かしい駄菓子を楽しんでいただいています。
2つ目は、イベントの主催です。夏祭りなどメンバーで案を出し合い企画・実施しています。
世代を超えて多くの人が集まるイベントを開催しています。
そして、3つ目が吉岡温泉一福(鳥取市吉岡温泉663)にて月に一度、第4土曜日に定期開催しているイベントです。駄菓子屋の出店と季節に合わせた遊びの企画を行なっています。12月は正月が近いということでコマ回しや福笑い、あやとりなど昔遊びを企画しました。
駄菓子だけでなく、様々な企画も用意されているんですね!
お祭りのように楽しめるイベントの数々・・・聞いているだけでもワクワクします♪
「駄菓子」に着目したワケ
なぜ、駄菓子屋を?
駄菓子は、小さい子どもから高齢者までどの世代の方も知っているし、好きなものだと考えていて、世代を超えてコミュニケーションを取れるアイテムになると思ったからです。
↑鹿野土曜夜市での出張駄菓子屋さんの様子
なるほど!単なる地域活性化、だけでなく「世代間交流」も促進するために、大人も子どもも大好きな「駄菓子」が採用されたのですね!
はい。子どもから大人までみんなが楽しめる、世代を繋いでくれる、そんな駄菓子の魅力に注目しました。
「ばばのばプロジェクト」のメンバーについて
「ばばのばプロジェクト」のメンバーについて教えてください。
現在、メンバーは50名ほどいます。昨年まで10数人でしたが、今年度に入って1年生が多く参加してくれました。
参加理由は「単純に子どもと接することが好き」、「地域と関わりを持ちたい」、「楽しいことしたい」など、人によって様々ですね。
メンバーは50名にも及ぶんですね!学生時代から社会と触れ合うことで、将来に役立つ貴重な経験を積めるのは素晴らしいことですよね・・・!
はい!私もそうですが、教員志望の子もいたりして、将来やりたいことにつながると思って参加しているメンバーもいます!
印象に残っているイベント
これまでで、印象に残っているイベントについて教えてください。
どのイベントも思い入れはありますが、2024年8月に開催した「やわ風夏祭り」は特に印象に残っています。
私が初めて「ばばのばプロジェクト」の活動に参加したのは、実はこの「やわらかい風」※でのイベントでした。
※やわらかい風・・・鳥取市馬場町にある、築80年の古民家で運営する完全予約制の産後ケア施設。
それ以来、やわらかい風の方々には大変お世話になり、一緒に定期的なイベントを開催するなど、深い繋がりを築いていきました。私が代表になってあまり活動ができていない時からずっとお世話になっていましたが、「やわらかい風」が忙しくなった関係で、定期的なイベントが難しくなってしまったのです。
それでも、年に2回の大きな祭りをしようと企画した1回目のイベントが、2024年の夏祭りでした。
すごくお世話になり、恩を感じていた「やわらかい風」の方々と再会でき、なおかつ1年生が主体となって企画してくれたイベントだったんです。
本当にたくさんの人が来てくれて、何より久々に「やわらかい風」の方々に会えた嬉しさもあり、楽しそうな姿が見れて良かったなというのはありましたね。
梅田さんにとっての原点である「やわらかい風」。そういった地域の方々と「ばばのばプロジェクト」のみなさんの強い絆を感じる、素敵なお話ですね。
これまでの活動を通して学んだこと
これまでの活動を通して学んだことはなんですか。
「人との出会い」は、活動を通して得た宝物だなと感じています。まず、同世代の仲間たちとの出会いがあり、後輩たちとの出会いがあり、その出会いが私を成長させてくれたと思っています。
後輩が入ってきて人数が増えたことで、最初は戸惑いもありましたが、彼らとの交流の中で、より一層責任感を持つようになりましたし、後輩の成長を感じられると嬉しくて、入ってきてくれて良かったなと思います。
そして、イベントを通じて出会った方々との繋がりも私にとってかげがえのないものです。
例えば、かつて「やわらかい風」のイベントに参加された方と別のイベントで再会し、「あの時の駄菓子屋のお兄さん」と覚えていてくださったのはすごく嬉しかったです。
小さな出会いが大きな感動になり、活動の原動力になっています。
今後の活動について
今後、どのような活動をしていきたいですか。
これまでの活動は、鳥取市周辺が中心でしたが、一度県外でやってみたいというのはあります。
実際にその動きもあって、3月頃に兵庫県と岡山県でのイベント参加を計画しています。
鳥取での経験を活かしながら、新たな地域での活動を通じて、地域の人々と交流し、新たな発見があればいいなと考えています。
地元鳥取で活動しているからこそうまく出来ている、という気持ちもあるので、県外だとどうなるのかなというのを知る、感じる上でも外を見てみたいと思っています!
いいですね!どんどん活動の場が広がっていく「ばばのばプロジェクト」さんの更なる活躍、注目しておきます!!!!
後輩たちへの想い
最後に、後輩のみなさんへの思いを聞かせてください。
後輩たちは「才能集団」だと感じています。
みんなそれぞれがどこかに才能を持っていて、活動を通して関わっていくうちにそれが見えてきたり、才能が活かされた時の周りの反応とその子の表情がすごく良かったり、楽しい時間を過ごさせてもらっています。特に去年は色々と1年生が動いてくれたので、私自身は楽しむ方に時間を割けました。
私の代表任期は2025年3月で終わりますが、来期以降ももっといい団体になると思っています。
自分としては、これまで活動してきた流れを継承してほしいという気持ちと、逆に自分たちのやりたいことをやってほしいという気持ちもあるので、私の気持ちをどう伝えたら良いか・・・難しいですね。笑
ただ、どの方向に向かっても、最大値はすごく高いと思っているので、どうなっていくか楽しみですし、後輩たちにも活動を通して人との繋がりを楽しんでもらいたいですね!
ばばのばプロジェクト
団体名 | ばばのばプロジェクト(鳥取大学・学生団体) |
活動拠点 | 鳥取市を中心として活動 |
代表者 | 代表 梅田陽斗 |
活動内容 | 駄菓子を媒介とした多世代間交流、地域活性化 |
関連リンク | ばばのばプロジェクト公式Instagram |