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鳥取市障がい者(児)日常生活用具給付事業について。対象となる人や給付品について解説

鳥取市障がい者(児)日常生活用具給付事業の解説です。心身に障がいがある方の日常生活をサポートするために、必要な生活用品を給付するというものです。

具体的に何が給付されるのか、費用の負担はいくらかなどは申請書の障がいの等級によって変わります。

給付事業は国が定めた法律に沿って行われます。しかし、決まりが細かくてよくわからないという方も多いのではないでしょうか。

今回の記事は、鳥取市が行っている障がい者(児)への生活用具給付事業について、概要を分かりやすく説明しています。参考にしてください。

対象となる人について

心身の障がいを持っている人の中で、障がい者手帳の等級が1〜3級の重度の方が主な対象です。

身体障害者手帳は、視覚障害、聴覚障害、肢体不自由、内部障害などの種類があり、それぞれ1〜6級までの等級が設定されています(肢体不自由の場合は7級があり、内部障害は4級までです)。

等級が上になるほど障がいの程度も重くなり、生活も困難になりがちです。鳥取市が実施している事業は、重度の障がいの方が日々の暮らしを少しでも快適に過ごすことを目的として実施されています

詳細は鳥取市のホームページをご確認ください。

対象外となる人について

障がい者手帳の等級が1〜3程度であっても、給付事業の対象にならない場合もあります。「鳥取市障がい者(児)日常生活用具給付事業実施要項」によると、以下のような方は事業の対象にはなりません。

  • 介護保険法によって用具の給付を受けられる方
  • 施設に入所している(原則として在宅であることが給付の条件です)
  • 障がい者本人、または本人を含む家庭の市町村民税所得割額が46万円以上
  • すでに給付を受けている障がい者で、同様の用具の耐用年数が過ぎるまえに同様の用具の給付を申請する場合

※「市町村民税の所得割額」とは、個人や家庭の収入に対する所得税の額のことです。

給付品目について

給付される具体的な日常生活用具は、以下のようなものになります。

  • 肢体不自由者に対するベッドや椅子、特殊トイレ
  • 視覚障がい者に対する音声体温計、点字ディスプレイ、点字タイプライター
  • 聴覚障がい者に対する情法発信装置(テレビ画面に手話通訳を表示したり、災害時に緊急信号を受信できたりするもの)
  • 音声障がい者に対する人工咽頭、気管カニューレ
  • 内部障がい者に対するストーマや血中酸素濃度計測機器 など

加えて、肢体不自由の方などのために住宅を改修するための費用と、視覚障がい者の方のための点字図書購入費も給付対象となるようです。

費用負担について

給付申請を行い、審査に通ったあと、当該日用品の費用の一部を業者に支払う必要があります。

例えば、四肢まひの方のための特殊ベッドで、270,000円以内の製品を申請する場合(このような金額は基準額として定められています)、費用の1割を本人または家族が負担することになります

ただし、所得が一定額以上の家庭の場合は1割以上の負担になる場合もあるようです。詳しくは、鳥取市役所福祉部障がい福祉課までお問い合わせください。

鳥取市役所福祉部 障がい福祉課:0857-30-8217

申請方法について

鳥取市ホームページから 鳥取市障がい者(児)日常生活用具給付事業実施要綱をダウンロードすると、文書の16ページ以降に各種申請書が記載されています。印刷して必要事項を記入し、申請を行います。

書類を提出した後、審査が行われ、障害等級などが給付対象になると判断されたら、利用決定通知書が届くようですね

その後、具体的に申請した用具の種類や金額などを「日常生活用具給付券」に記入し、再度申請手続きを行うと、必要な用具の給付を受けられます。

用具に対する注意点

給付されるほとんどの用具には耐用年数があります。耐用年数を過ぎていないのに用具が破損してしまった場合や、修理すれば続けて使用できるものは交換や再申請の対象にならないため、注意が必要です。

反対に、耐用年数を過ぎていなくても、新たに性能の良い製品が開発されることもあるでしょう。新製品の方が障がい者に適していると判断された場合、別の製品の再交付を申請できることもあるようです。

快適な日常生活のために必要な用具を申請

鳥取市障がい者(児)日常生活用具給付事業について解説しました。給付対象となる日用品の種類は本当に数が多いため、具体的な内容を知りたい方は「申請方法について」の見出しで紹介した実施要項を確認してください。

30ページと長文ですが、6ページ以降が具体的な品目や基準額、障害等級、耐用年数を記した表になっています。視覚障害のある方は、ご家族やヘルパーの方などに確認してもらいましょう。

給付を受けることで、在宅の障がい者の方が快適に過ごせたり、活動の範囲を広げることができるかもしれません。今不自由と感じていること、改善したいことがあれば、要項の中にある必要な用具を申請してみてください。

#暮らし #お役立ち

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