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鳥取で芸術をもっと身近に!子どもから大人まで楽しめる「EN+ER(エンター)企画」の活動に密着取材!【ぺんぎんPR】
鳥取は、コンサートや演劇などの文化・芸術的なイベントが少ないと感じたことはありませんか?
確かに都会に比べると少ないかもしれません。
ですが、鳥取でも芸術文化に触れることができ、さらには子どもも一緒に芸術を楽しめる場所があるんです。
目次
鳥取市で主に活動をしている「EN+ER(エンター)企画」
鳥取市で主に活動をしている「EN+ER(エンター)企画」は、大人も子どもも気軽に芸術文化に触れてもらいたいという思いで、子ども向けのコンサートや演劇など様々なイベントを行っています。
「EN+ER企画」は、2015年に、ソプラノ歌手である中原美幸さん、役者のはまべゆかりさん、ピアニストの綿口裕美子さんにより設立された、非営利公益団体です。
3人は、鳥取市少年少女合唱団に所属していた子どもの頃からの友人なんだそうです。
今回は、そんな「EN+ER企画」のメンバーであるソプラノ歌手の中原美幸さんと役者のはまべゆかりさんにお話を伺いました。
設立のきっかけや活動内容、今後についてなど色々と伺ってきましたので早速どうぞ!
「EN+ER企画」設立のきっかけ
まず、「EN+ER企画」設立のきっかけを教えてください。
私(中原さん)は「歌」、はまべさんは「演劇」、綿口さんは「ピアノ」というように、それぞれが異なる分野で活動していましたが、鳥取で活動する場が少ないという共通の課題を抱えていました。
自分たちの活動の場を広げたいという思いが一致し、3人の持ち味を活かして共に活動することで、鳥取の芸術文化の振興に貢献できるのではないかと考えたのがきっかけです。
活動の目的は「“鳥取の芸術文化の振興”への貢献」
「鳥取の芸術文化の振興への貢献」について、具体的にお聞かせください。
都会に比べて鳥取は、コンサートや演劇舞台の公演が少ないです。
そんな鳥取の地で、鳥取県民の皆さんが芸術文化に触れられる機会を増やし、芸術文化活動の発展や促進に繋げていけたら、という思いで活動をしています。
確かに、コンサートや舞台を観劇したいと思っても他県に足を運ぶしかなく、結局諦める・・・という方も少なくないと思います。
そうですよね。
そういった、なかなか参加する機会がないという人々を繋いでいくというのももちろんそうですし、自分たちと同じように活動の場を求めているアーティストもサポートし、複合的に芸術文化活動を促進していけたらと思っています。
「EN+ER企画」の由来と込められた想い
「EN+ER企画」という名前の由来と、そこに込められた思いについて教えてください。
「EN+ER企画」という名前は、
「EN」・・・人々をつなぐ「縁」、共に楽しむ「宴」、一つになる「円」、表現する「演」など活動の根底にあるもの。
「ER」・・・活躍する「prayer」、活動を支える「supporter」など様々な「何かをする人」のこと。
これらの「EN」と「ER」を「+(プラス)」で繋ぎ合わせ、「ENTER(入口)」を作りたいという想いが込められています。
「EN+ER企画」の活動内容
主な活動内容を教えてください。
主には、クラシックコンサートやオペラ、子ども向けコンサート、演劇公演などを中心に活動しています。
どれも、親しみやすく気軽に誰でも参加できるというという大きな特徴があります。
「EN+ER企画」の活動①クラシックコンサート・オペラ
クラシックコンサートやオペラの特徴を教えてください。
親しみやすい雰囲気で、クラシック音楽をより身近に感じてもらうため、できるだけ楽しい曲や聴いていて飽きない曲を選ぶようにしています。
特に外国語の曲などの時は、丁寧な解説をつけるようにしていて、曲の内容や背景、歌っている人の心情を説明したり、字幕やナレーションをつけて世界観を理解しやすくしています。
また、オペラは、通常だと数時間もの長編ですが、それを30分ほどのコンパクトな形で楽しむことができます。
ナレーション、字幕、演技を組み合わせた独自の演出により、まるでオペラのダイジェスト版を見ているような感覚になると思います。初めての方でも気軽に楽しめるのが特徴です。
また、格式高いコンサートとは違い、ドレスアップする必要はなくリラックスしてコンサートを楽しめます。
クラシックコンサートに興味はあるけど、敷居が高いと感じている方は、ぜひ一度足を運んでいただきたいですね。
「EN+ER企画」の活動②子ども向けコンサート
子ども向けコンサートの特徴を教えてください。
子どもたちが小さい頃からコンサートに親しみ、音楽を楽しんでほしいと思い、子ども向けコンサートを開催しています。
また、実際にコンサートを体験できる「こんさーと体験」というコーナーもあります。
「こんさーと体験」!?楽しそうですね!子どもたちが出演者になれるということですか?
そうですね!「こんさーと体験」は年に3〜4回開催しており、参加希望の子どもたちは、ドレスを着てバッチリオシャレをして、コンサートの出演者としてお客さんの前でステージに立ちます。
一緒に歌うことはもちろん、ピアノや打楽器の演奏を聴いたり、実際に体験したり、会によって色々なことが体験できるコンサートになっています。
子どもたちにコンサートって楽しいな、また絶対行きたいなと思ってもらえるような内容になっています。
「EN+ER企画」の活動③演劇公演
演劇公演の特徴を教えてください。
現代の会話劇が中心で、見ている人もしゃべりながら見て笑うくらいゆるっとした演劇になっています。
大阪など県外から役者さんを呼んで一緒にやったり、地元の高校生と一緒にやったりしています。
地元の高校生も参加されているんですね!誰でも役者として参加可能なんですか?
そうですね。少しだけ演技の経験がある、全く経験はないけど演劇に興味がある、など、どんな方とでも一緒にやりましょう!という感じで、「誰でも楽しめる公演に」というのを目標にしてやっています!
これまでの活動を振り返って
活動をはじめて約10年とのことですが、これまで活動してきて変化を感じることはありますか。
活動当初は何もできなかったところからのスタートでしたが、10年が経ち、色々な挑戦がしやすくなってきたと感じています。
また、活動していく中で、鳥取の芸術活動の乏しさを体感しましたし、若手世代が圧倒的に少なく、将来が不安になることもありました。
今もその危機感はありますが、「EN+ER企画」の認知度が上がってきたことで、子ども向けコンサートも少しずつ認知が広がっていたり、県の文化財団からコンサート開催についての相談が来たりと、自分たちのやりたいことが叶いやすい環境に少しずつ変化してきているなと感じることがあります。
認知度が上がってきたことで、できることが増え、活動の幅も広がってきたのですね!
そうですね。ただ、まだまだ今は種まきが終わったところ、という感覚です。これから芽吹いていく段階だと思っています!
「EN+ER企画」の今後の展望
今後どのように活動していきたいと考えていますか?展望を教えてください。
これまでやってきたことを継続していくことがすごく大事だと思っています。
今はまだ、「私たちが企画して、出演もする」コンサートが多いんです。でも、もっと多くの人に、気軽にコンサートや演劇を楽しんでほしいと思っています。
例えば、「コンサートをやってみたいけど、どこから手をつけたらいいかわからない」という人たちがいるかもしれません。
そんな人たちを私たちがサポートして、コンサートを作り上げていくお手伝いをしたいと考えています。
お客さんはもちろん、企画・運営側もみんなが気軽に楽しめるような、そんな環境を作っていきたいですね。
また、鳥取に音楽が好きな人がたくさん増えるようにしたいと考えています。そのためには、今の小さい子、若い子にもっと“音楽に関わるいい思い出”が必要だと感じています。
今やっている活動を続けていきつつ、小さい子だけでなく、小学生や中学生になった子どもでも気軽に楽しめるコンサートとか、音楽に関わっていける場所を新しく作っていけたらと思っています。
素晴らしいですね。鳥取に住む子どもたちや学生さん、もちろん大人まで、“音楽に関わるいい思い出”が増えていけば、鳥取全体の芸術文化への感度が高まっていきますよね。
そうですね。小さい子どもから大人まで楽しんでもらえる、そんな企画を「EN+ER企画」で作り続けていきたいです。
読者へのメッセージ
最後に、読者のみなさんへのメッセージをお願いします。
音楽にしても演劇にしても、敷居の高いものではなく、誰もが当たり前に楽しめる芸術文化だと思っています。
「EN+ER企画」では、誰もが芸術を気軽に楽しめるようなイベントを開催したり、情報を発信していきますので、興味を持ってもらえたら嬉しいです。
そして、「EN+ER企画」は来年10周年を迎えます。
これまでの感謝を込めて、今までやってきたことの集大成のような大きなイベントを開催したいと思っており、「音楽の日」、「演劇の日」のような誰でも楽しめる企画を考えています。
誰でも気軽に楽しめるイベントがたくさんなので、ぜひ一度体験してみてください!
「EN+ER企画」メンバー紹介
ソプラノ歌手 中原美幸さん
鳥取市出身。大阪音楽大学・同大学院を卒業。
鳥取県高校総合音楽会独唱の部にて最優秀賞受賞。
第2回鳥取県クラシックアーティスト・オーディションにて最優秀賞受賞。
現在は、鳥取県内を中心に様々なコンサートやイベントを企画し出演している。
また、わらべ館童謡唱歌推進委員、鳥取西高合唱部外部講師、鳥取市内の小学校に特別非常勤講師として歌唱指導などの活動を行っている。
役者 はまべゆかりさん
鳥取市出身。関西地方の大学を卒業。
大阪を拠点とする劇団「カンセイの法則」に所属。
大学在学時に演劇の世界に魅了され、その後役者として活動を始める。
現在は、鳥取を拠点とし演劇のみならず、コンサート・イベントの司会や影アナウンス、音楽劇での朗読、ナレーションなど活動の幅を広げている。
ピアニスト 綿口裕美子さん
鳥取市出身。静岡大学を卒業。
わらべ館童謡唱歌推進委員。
現在は、鳥取県内を中心にソロコンサートや器楽、声楽の伴奏など演奏活動を行っている。
また、音楽教室にて後進の指導にあたっている。
問い合わせ先
団体名 | EN+ER(エンター)企画 |
電話 | 050-3556-5554 |
メール | enter.kikaku@gmail.com |
公式サイト | https://enterkikaku.wixsite.com/official |