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鳥取市の移住支援制度について。仕事、住宅、生活全般に関して受けられる援助について解説
鳥取市は「ちょうどいい田舎具合」として、全国的に移住先として人気が高まりつつあります。
しかし、Uターンとは違いIターンの場合は、「住むところや仕事を探す時間がない」「地域の様子が分からないから不安」という方も多いかもしれません。
そこで、今回は鳥取市に移住を希望する方やそのご家族に対して市役所が主導して行っている支援策とポータルサイトについて紹介します。
目次
鳥取市の移住支援窓口について
鳥取市の移住定住支援策は、「鳥取市定住促進ポータルサイト とっとりコネクト」から利用できます。
問い合わせ先の住所と電話番号は、鳥取市役所内です。詳しくは「とっとりコネクト」を参考にしてください。
定住体験の提案、補助金などの説明、就職支援、住宅支援、移住後の生活支援を一連の流れに沿って行っています。では、それぞれ具体的な内容について見ていきましょう。
とっとりコネクトの利用方法・移住についての相談窓口

とっとりコネクト内には、相談支援窓口として「鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口」、移住前後の情報周流や交流の場「鳥取市移住・交流情報ガーデン」が設けられています。
鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口
窓口相談と、オンライン相談を受けつけています。
訪問して相談する場合の窓口は、鳥取市役所本庁舎2階26番窓口「市民生活地域振興課」内に設置されています。
もし、県外に住んでいるけれど実家が鳥取市にある方は、帰省した折などに利用してみるといいですね。
オンライン相談はとっとりコネクト内の専用フォームから名前、電話番号、メールアドレスなどの必要事項を入力することで申し込めます。
窓口、オンラインのいずれも移住や定住に関するさまざまな心配ごとや不安な点についての相談を受け付けます。
オンライン相談を申し込んだ後、
希望日時に合わせたZoomミーティングの正体URLが届きます。
Wi-Fiなど通信環境の整った場所でご利用ください!
鳥取市移住・定住交流ガーデン

鳥取市永楽温泉町に拠点のある、移住を考えている方や移住後に地域の方や移住者同士で交流したい方のために情報提供やイベントを開催している施設です。
集会の会場として利用できる交流スペースがあったり、移住情報をまとめた「ガーデンだより」の発行を行ったりしています。
移住者交流会も随時開催されています。2025年10月以降のイベント情報はこちらをご確認ください。
鳥取市お試し定住体験

定住したあとどのような生活になるのか、実際に鳥取市での生活を体験してみたいという方のために、市街地と周辺の町に6カ所の滞在施設が用意されています。
そのうち4つは短期向け、2つは長期間向けの住宅です。長期滞在向けの2カ所はいずれも鹿野町に位置しています。
短期滞在期間の目安は2日から最大1ヶ月で、宿泊費用は5日目までは一律5,000円、それ以降は1,200円×日数分が加算されます。
ちなみに、短期向け施設に寝具はありませんので、布団等を持参しなくてはならないことに注意してください。
長期滞在期間は3ヶ月から最大1年で、月額55,000円と保証金165,000円が必要となります。保証金は賃貸借における敷金のようなもので、退去後に一部返金されるようです。
移住に際して利用できる支援金

移住者のための補助金制度として、「鳥取市ふるさと移住支援金」と「鳥取市ふるさとでの新しいライフステージ支援事業補助金」があります。
鳥取市ふるさと移住支援金
東京圏から鳥取市へ移住する意志のある方に対して、要件を満たす場合に以下の金額の補助が受けられます。詳しくはこちらを参考にしてください。
- 単身者 60万円
- 2人以上の家庭 100万円
- 2人以上の家庭で18歳未満の子どもがいる場合、一人に対して100万円を加算
なぜ東京圏に限定されているかというと、首都圏への人材一極化によって地方の働き手が不足している問題の解決策だからです。
新しいライフステージ支援事業補助金の方は、鳥取市で結婚、子育てを希望して移住する子育て世代や若者世代のための補助金となっています。
結婚して10年以内であること、転勤や研修ではなく明確に定住する意志があることなど細かな規定がありますが、要件を満たす場合に1世帯あたり5〜10万円の補助金が支給されます。
鳥取市ふるさと移住支援金を利用するには、
事前に「定住促進・Uターン支援相談窓口」に相談登録をしてください。
鳥取市ふるさと定住支援金を利用すると、補助金の交付以外にも就職支援や起業、テレワークについても相談できます。
たとえば、移住前の業務にテレワークで鳥取市内から修業する場合、所属企業からの命令ではなく自分の意思で移住したことや、週20時間以上テレワークを実施することなどが要件となります。
鳥取市ふるさとでの新しいライフステージ支援事業補助金
鳥取市での結婚、出産、子育てを希望する若者夫婦や子育て世帯に対して奨励金が交付される制度です。
申請にはあらかじめ鳥取市定住促進・Uターン相談支援窓口に登録し、所定の要件にあてはまることを確認しなくてはなりません。
申請要件は多岐に渡るため、こちらを参考にしてください。補助金の額は以下のようになります。
| 申請日において結婚10年以内である | 1世帯につき5万円 |
| 住民登録した際に妊娠中の世帯員がいる | 1世帯につき10万円 |
| 住民登録した際に高校入学前の世帯員がいる | 1世帯につき10万円 |
補助金の適用には、転入する場合の世帯員の年齢や、定住する意思の確認など細かい要件があります!
自然環境と食べ物に恵まれた鳥取市は子育て世代にも人気

この記事では、鳥取市が実施している移住支援策について解説しました。
公共交通が衰退しているため自家用車がないと移動が難しいことが大きな課題である鳥取市ですが、一方では海、山、川などの雄大な自然と、その自然が育む魚やお肉、野菜などの食材が豊富な点も魅力的なことから、首都圏からの移住希望先として人気となっています。
特に、子育て王国とっとりに関連した一連の子育て支援策によって、保育料が無償になったり子どもが遊べる公園が各地にあったりと、小さなお子さんのいる家族にとってメリットは多いでしょう。
しかし、いきなり知らない土地で暮らすことに不安を感じる方も多いはずです。
まずは相談窓口へ相談をし、必要に応じたサービスを利用しつつ、家族やパートナーの方とも話し合って移住の計画を進めてください。