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鳥取市周辺の子ども食堂解説!利用方法や対象者の施設ごとの違いについて

鳥取市周辺には、小中高校生とその家族を対象とした子ども食堂が多く運営されています。しかし、施設ごとに利用方法が微妙に異なるのはあまり知られていません

例えば事前予約が必要だったり、メニューが固定されていたり、不定期開催だったりなどです。また、多くの子ども食堂では限定食数や利用者制限があります。平均して30食程度であるため、確実に利用できると保証することはできません

そこで、今回は鳥取市周辺の子ども食堂の実態や、特色の違いについて解説していきます。

鳥取市周辺は校区ごとに多数の子ども食堂があります

出典 とっとり市報(HTML版)

鳥取市内とその周辺町村で開かれている子ども食堂の一覧は、鳥取市ホームページから確認することができます。利用の条件として、事前予約が必須となっています

一覧表や食堂のチラシなどに、連絡先やメールアドレスが記載されています。利用したい施設に必ず確認を取ってください。

子ども食堂とは?

小中高校生を中心に、子どもが一人で無料、または定額の食事を摂ることができる施設の総称です。「貧困家庭、母子家庭を対象とした食堂」と思われがちですが、実はそれだけが目的ではありません。

貧困状態になくても、様々な理由で一人で食事をとる子どもの「孤食」の問題。または一人暮らしの高齢者の地域からの孤立化の問題。

そうした地域の課題を、みんなで一緒に食卓を囲む「共食」の活動で解決したいという思いで運営されている活動です

鳥取市周辺のこども食堂は、多くが中学校の校区ごとに設置されています。ですが、有志のボランティアによって校区に関係なく運営されているところもあり、かなり件数が多くなっています。

共通する特徴をまとめました。

  • 子どもが利用する場合は無料
  • 学習支援コーナーもある
  • 会食型と配食型の2種類に分かれる

大人が利用する場合も、100円〜200円、または500円を寄付という形で支払えばいいなど低価格で一食分の食事を摂ることができます

また、勉強面に不安があってもなかなか塾に通えない低所得家庭のお子さんのために、勉強を教えてもらえるコーナーも多くの子ども食堂に設置されていることが大きなメリットです。

各子ども食堂ごとの利用方法の違い

子ども食堂の利用方法の違いは、大きく分けて以下の3種類に分かれます

  • 当該校区在住者のみ利用可
  • 誰でも利用可
  • 小学生、中学生、高校生のみ利用可

具体的な例を見ていきましょう。

当該校区内在住の方のみ利用可の子ども食堂

校区限定の子ども食堂の例を挙げると、江山子ども食堂(江山中学校区)、ふそうささえあい子ども食堂(西中校区)、ふそうささえあい地域食堂(西中校区)、ほたる食堂(湖南地区)となります。

その他の食堂には、特に地域限定の規定はありません。ご自宅の近くにあるものを利用してみてください。

誰でも利用可なこども食堂

地区を限定せず、予約すれば利用可能なこども食堂のほうが、全体として数が多くなっています。例を挙げるときりん子ども食堂、子どもとみんなの食堂「ぽっと」、市役所すなばこども食堂、高草ちいき食堂などがあります

注意すべきなのが、開催時間が昼のところと夜のところに分かれることです。必ず事前予約のときに、場所や開催日と同時に昼食か夕食かを確認するようにしましょう。

子どものみが対象のこども食堂

こども食堂の理念そのものは、利用者の年齢を問わず共食の場を作ることです。しかし、鳥取市周辺のこども食堂は、小学生、中学生、高校生のみ対象となっているところもあります

具体的な例を挙げると、きりんこども食堂、けたかくるりこども食堂などです。とはいえ、保護者も利用料を払えば一緒に食事することができます。成人以上の年齢の方が単独で利用することはできない食堂もある、ということですね。

こども食堂の課題

子ども食堂は公的支援策ではなく、民間から発祥した完全に自発的な活動です。そのため、全国各地に多くの子ども食堂が設置されているにもかかわらず、子ども食堂の運営に関わる公的制度や法律はまだありません。

多くの団体で共通する課題が以下の3つです。

  • 資金が確保できない
  • スタッフを確保できない
  • 会場を確保することが難しい

農林水産省による子ども食堂へのアンケートより

これらの課題によって、食堂を長期的に運営することが難しく、開設したものの数ヶ月で閉鎖せざるを得なかったところもあるようです。したがって、長期的に運営しているこども食堂の約7割が公的機関や福祉施設の支援をうけています。(こども食堂の現状とは?全国に拡大する中で見えた課題とは より)

また、「こども食堂は貧困家庭への救済策」というイメージが強いため、「孤立している子ども」「相談相手の居ない大人」など、本来対象となるべき層に利用してもらえないという悩みを抱える団体も多いようです

今後こども食堂をとりまく課題を解決するには、まずNPOとして独自に収益を上げていく仕組みづくり、そして利用してほしい人に利用してもらうための広報活動といえます。

こども食堂=みんなで食卓を囲む居場所

鳥取市周辺のこども食堂について解説しました。平均して100〜200円という低価格で、定食や弁当の配布を受けられる民間発の支援活動でした。

貧困家庭の食料支援と思われがちですが、実際は社会人でも周囲から孤立したり一人暮らしで話し相手の居ない高齢者など、食事を通じた繋がりの場所を作ることを目的としています

また、塾に通うことができない、勉強についていけないけど相談できる人が居ないという子どものために、ほぼすべての食堂で学習支援も行われています。

多くの人に対して開かれた場所であるこども食堂ですが、資金面の問題から30人ほどの定員制にならざるを得ないことが大きな課題です

法整備がなされたり、組織が自立できる事業の仕組みが作られることで、もっと多くの人が利用できる場所となることが期待されます。

#暮らし #お役立ち

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