Post記事
【鳥取市国府町】独特なデザインの展望塔を含む因幡万葉歴史館のフリースペース「時の広場」
鳥取市国府町にある自由に散策可能な「時の広場」を訪れました。国府町周辺から出土した遺跡や遺物について展示・解説する「因幡万葉歴史館」の無料で利用できるスペースです。
登る人と降りるひとがすれ違わずに行き来できる二重らせん構造の階段を持った展望タワーと、干支をモチーフにした彫刻や日時計などが設置されています。
周辺に広場や車を止められるスペースもあり、ちょっとした散策やドライブの休憩にもおすすめなスポットといえます。
タワーからの眺望も含めて、レポートします。
因幡万葉歴史館・時の広場

鳥取市国府町町家にある「因幡万葉歴史館」の入口周辺に設けられた広場です。利用料なしで自由に見学できます。
国府町町家付近は、奈良時代に作られた「国府」の政務地である「国庁」の遺跡が発見されています。国庁は当初全国に60カ所ほど建てられましたが、遺跡として残っているものは鳥取県をはじめ東京や滋賀県ごく僅かです。
そのため、鳥取市国府町は奈良時代の歴史を考えるうえで、国内でも貴重な地域といえます。

時の広場の案内図です。すぐ後ろに立っている展望タワーは、巻き貝をイメージして作られたもののようですね。
周辺の眺望を通じて、時間の流れや歴史について感じる場所いうコンセプトで建設されています。

こちらは、十二支の動物を表した石像のあるコーナーです。
石の自然な形を活かして動物の姿を彫り出しています。どの石がなんの動物のどこを表現しているのか、探しながら鑑賞すると面白いですよ。
時の広場・時の塔

時の広場のシンボル的な建物、「時の塔」です。

入口から入った内部の様子です。エレベーターを中心にして、階段が建物の壁に沿って二重の螺旋を描くように設置されています。
非常に近代的なデザインのように感じられますが、階段を二重螺旋状に設置するという構造自体は、中世にレレオナルド・ダ・ヴィンチが考案したとされる古いものです。

同様の構造をもったお堂が、福島県会津若松市に現存し国の重要文化財に指定されています。また二重螺旋構造はDNAの構造とも共通するため、時の塔そのものが生命の長い歴史の流れを連想させるものとなっています。
時の塔・内部の様子と展望台からの眺め

建物の壁にそってコンクリート打ち出しの階段が続きます。
本来は登りと下りで2本の階段を使うことができますが、2025年現在では片方の階段が立ち入り禁止となっています。
実は、二重螺旋状の階段を建物に設置すると、全体にかかる重力の方向が不均衡となり、バランスを保つのがかなり難しくなるのだそうです。非常に高い技術で作られている塔ということですね。

こちらが最上階の様子です。塔を外から見た時の、もっとも先端の部分を見上げています。眺望は非常によく、訪れた時は天気もよかったため遠くまで見渡すことができました。


東西南北の方向を示す看板と、周辺の山や遺跡、史跡についての案内がありました。奈良時代の遺跡が多く見つかっている以外にも、戦国時代の合戦の舞台となった場所もあるそうです。
長い歴史の中で、さまざまなシーンを見詰めてきた風景とえいます。
因幡万葉歴史館 時の広場まとめ
この記事では、鳥取市国府町の因幡万葉歴史館に設置されたフリースペース「時の広場」についてレポートしました。
時の塔のコンセプトやデザインは、近代的なものと昔から続いているもの、そして現在でもなお実現が難しいものが同居した興味深いものでした。
塔の上から見えた景色もよく、国府町近くの観光をする場合に、どちらの方向にどんなものがあるのか見当を着けやすくて便利です。
階段で登るとちょっとした運動になります。エレベーターもついているため、手軽に展望台にいくこともできます。因幡万葉歴史館や国府町付近を訪れた際は、ぜひ訪れてみてください。