Post記事
鳥取市周辺の地酒、酒蔵まとめ。水質に恵まれた鳥取の隠れた名酒を紹介します
鳥取市で長年続く酒蔵と銘酒について紹介します。
「酒どころ」としてあまり知られていませんが、千代川水系を中心に水質に恵まれていることと、鳥取平野で古くから安定して米作りが続けられていた鳥取市は、日本酒を作るのに適した土地柄です。
近年では、幻となった米を再現した銘酒も人気です。
老舗の酒蔵と代表的な銘酒について解説しましょう。
中川酒造

鳥取市立川にある200年近く続く酒蔵です。鳥取県で独自に栽培された酒米「強力米」を使った酒造りが最大の特徴です。
強力米は現在全国の酒蔵で酒造りに使用されている「山田錦」のルーツの一つともされる歴史ある銘柄米ですが、戦後の食糧難などを経て一時生産が完全に途絶えました。
「地域の米を使ってこそ本来の地酒」という信念のもと、鳥取大学に保存されていた育種から強力米の再生産に成功。銘酒「いなば鶴強力」の生産を成し遂げました。
香りや酸味、後味などのバランスが非常に整った、飲みやすい食事酒として多くのファンを獲得しています。
| 住所 | 鳥取市立川町2丁目305 |
| 銘柄・価格 | いなば鶴特別純米ろくまる強力 1800ml 4,800円 |
| 関連リンク | 中川酒造株式会社公式HP |
諏訪酒造

鳥取県八頭郡智頭町にある酒造所です。千代川源流近くの伏流水を使って仕込んだ銘酒「諏訪泉」が看板商品です。
原料水が癖のない軟水であるため、米そのものの旨味がダイレクトに感じられる日本酒となっています。
「食べ物を美味しくするお酒」がコンセプトで、食べ物との相性や料理の味を引き立てる味わいを目指しています。
酒造りにゴールはない、そして毎年が初めての酒造りなのだ、という高い理想を掲げる酒造所です。
| 住所 | 鳥取県八頭郡智頭町大字智頭451 |
| 銘柄・価格 | 諏訪泉 季節によって価格が異なります |
| 関連リンク | 諏訪酒造株式会社公式HP |
太田酒造場

鳥取県八頭郡若桜町で1909年から続く老舗の酒蔵です。自営田でお米から自社生産して作る日本酒ブランド「辨天娘」で有名です。
「五百万石」など5種類の酒米を使用して、それぞれの米の持ち味を生かした仕込みにこだわっています。
また、本来なら純米酒の醸造には使われることのない、選別で弾かれた“端米”も無駄にせずお酒に仕込んでいます。その場合「純米酒」という商標は名乗れませんが、素材のロスを減らすという姿勢はSDGsの思想につながります。
生産される日本酒は癖のない飲み口で、燗酒でゆっくりいただくことがおすすめです。
| 住所 | 鳥取県八頭郡若桜町若桜1223-2 |
| 銘柄・価格 | 辨天娘 純米酒五百万石 1800ml 2,840円 |
| 関連リンク | 有限会社太田酒造場辨天娘HP |
山根酒造場

鳥取市青谷町にある酒蔵です。
酒の品質は米の品質を超えることができない、米の味は農業から始まるというコンセプトのもとに、科学技術を利用した米作りを極力避けて、風土によって育まれる米そのものの味を活かす酒造りに取り組んでいます。
看板ブランドの「日置桜」は、はっきりとした辛口が特徴でありながら米そのものの甘みもしっかり感じられる味わいで人気です。
| 住所 | 鳥取市青谷町大坪249 |
| 銘柄・価格 | 日置桜純米酒玉栄 1800ml 3,047円 |
| 関連リンク | 山根酒造場日置桜HP |
高田酒造場

鳥取県岩美郡岩美町にある酒蔵です。
浦富海岸近くの水源地は、地層に大量の貝殻を含むことなどからミネラルの含有量が多くなり、ほかの地域にはない独特の味わいの酒を生み出します。
主要な製品は、純米大吟醸酒の「瑞泉」です。吟醸酒とは、米の表面を6割ほど削ってタンパク質と脂質を取り除き、より糖質の多い中心近くのみを使って仕込む日本酒です。
この作業を「米を磨く」といいます。タンパク質が少なくなることで雑味が除かれ、口当たりのよいさっぱりとした仕上がりの日本酒となります。
| 住所 | 鳥取県岩美郡岩美町浦富1694番地1 |
| 銘柄・価格 | 瑞泉純米酒 1,800ml 3,068円 |
| 関連リンク | 有限会社高田酒造場公式HP |
鳥取市の地酒と銘酒まとめ
この記事では、鳥取市周辺で生産されている名酒と酒造所について紹介しました。
近年の日本酒作りでは、サトウキビなどから作った醸造アルコールを添加して香りの特徴を出したり、菌類の発生を防いだりする作り方が多くなりました。
鳥取市の酒蔵では、米と水だけを原料とした「純米酒」が主流です。日本酒本来の味わいに近い銘酒が多く生産されているということですね。
土地で育った米を使い、産地の味わいを引き出すことに力を入れる鳥取市の名酒を、ぜひお食事といっしょに味わってみてください。