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石壁の温もりに癒やされるMonteのパスタランチ【栄町】
お店の場所


鳥取駅からぶらっと歩いて5〜7分。栄町の角にある小さなイタリアン「Monte」は、石とレンガの外壁が印象的で、番地の「225」がちょこんと目印になっています。
入口からこぼれるやわらかな灯りに引き寄せられて扉を開けると、外の喧噪がふっと遠のく感じ。専用の駐車場はありませんが、近くの本通りパーキングの駐車券をもらえるので、車派でも気軽に立ち寄れます(パーキングからは徒歩すぐ)
店内の様子


アンティーク調のランプが石壁をやさしく照らし、昼でもどこか夕暮れのような落ち着き。
席はベンチシートのテーブルが中心で、カウンター席も用意されています。磨かれた鍋やグラス、ワインボトルが整然と並ぶカウンターを眺めているだけで、料理がやって来るまでの時間がちょっとしたご褒美に。
静かだけど堅苦しくはなく、ひとりでも二人でも居心地よく過ごせる空気でした。

メニュー
お昼はA(サラダ+パスタ)とB(サラダ+パスタ+デザート+ドリンク)の二本立て。
パスタは常時3種類あり、この日はさらに限定パスタが2種類追加されていました。


定番のボロネーゼ、たらこスパゲッティ、チーズの香りを楽しむカチョエペペ(この日は追加料金あり)など、どれも魅力的。
黒板には前菜や魚介料理などの夜メニューも並び、時間帯で表情が変わる店だな、と感じます。




実食レビュー
今回はBランチを注文。
はじめのサラダは、シャキッとしたレタスが主役で、薄切りのビアハムが味の芯に。

削りたてのチーズがふわっと降り、オリーブオイルの香りとやわらかな酸味のドレッシングが全体を軽やかにまとめます。
ひと口めで“イタリアンのスイッチ”が入る感じで、前菜から満足度が高いのに重たくならない塩梅がうれしい。

メインはたらこスパゲッティ。テーブルに置かれた瞬間、刻み海苔の香りがふわっと広がります。
麺は淡いピンクのソースを薄くまとい、山のような海苔がアクセント。たらこの粒感とバターのまろやかさが広がりつつ、塩味のキレが心地よく、後味はすっと軽い。
麺は芯をほんのり残した茹で上がりで、もっちりとした噛みごたえ。和の素材感を取り入れながらも“ちゃんとイタリアン”に着地していて、海苔の香ばしさが余韻でふわり。

デザートは白くなめらかなパンナコッタ、ほろ苦さが立つチョコラータ、小さなシャインマスカット。甘さと香りの強弱を三段階で楽しめる“ミニコース”的な構成です。
ドリンクはアイスコーヒーを合わせましたが、香りはすっきり、後味は長すぎず、デザートと喧嘩しない良いバランスでした。
全体の提供テンポも穏やかで、サラダ→パスタ→デザート&ドリンクと自然な流れ。
スタッフさんの所作は静かで、必要なときに必要な声かけがある心地よい距離感。写真を撮りたくなる石壁の陰影や、テーブルまわりの整え方など、細部の“ていねいさ”が料理の印象と同じ方向を向いています。
総評
Monteは「奇をてらわないおいしさ」をいちばんいい状態で届けてくれるお店。
たらこスパゲッティのような馴染みの一皿でも、塩味・香り・食感・後味までバランスよく整っていて、食べ終えたあとに気分がすっきりします。
Bランチは内容と雰囲気の満足度が高く、価格にも納得。常時3種類のパスタに加えて限定パスタの日もあるので、何度通っても新しい出会いがあるのも魅力です。
次はカチョエペペや黒板の前菜を狙って、カウンターでワインと一緒にゆっくり楽しみたい。駅から歩けて、車でも立ち寄れて、気分転換したい日の“ちょうどいい逃げ場”。そんな一軒でした。

店舗情報
| 店名 | Monte(モンテ) |
| 住所 | 鳥取県鳥取市栄町225 1F |
| 営業時間 | <ランチ> 火曜〜日曜:11:30〜14:00(L.O.13:30) <ディナー> 火曜〜木曜:18:00〜22:30(L.O.22:00) 金曜・土曜:18:00〜24:30(L.O.24:00) |
| 定休日 | 月曜日、日曜ディナー休み |
| 駐車場 | なし。本通りパーキングの駐車券サービスあり。 |
| 関連リンク | 公式Instagram |
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