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鳥取市のペットボトルゴミ収集ルールと取り組みを紹介。基本捨て方と資源回収の重要性について解説
日常的に多く出てしまうペットボトルを、ゴミ収集に出す場合の基本について解説します。2024年現在、鳥取市周辺でペットボトルのゴミの量が増加し、環境汚染や収集コスト増加などの問題を引き起こしています。
また、ペットボトルの種類によっては回収方法が違っていたりプラスチックゴミとして出さなくてはならなかったりなど、意外と知られていないルールも存在します。
今回は、鳥取市でペットボトルをゴミ収集に出す場合に守ってほしい手順や、資源としてリサイクルするために行われている取り組みについて説明していきます。
鳥取市のペットボトルのゴミ出し方法
ペットボトルはキャップとラベルを外し、中を水洗いしてから市販の透明、あるいは半透明のゴミ袋にいれて回収場所に出すようにしてください。
本数が少ない場合は直接回収箱にいれても構いません。しかし回収する人の手間を考慮して、10本以上出す場合にはなるべく袋にまとめてください。
回収の対象となるのは、以下のような「ペットボトルマーク」のついたものだけです。
出典 鳥取市ホームページ
また、医薬品や化粧品、洗剤などのボトルにペットボトルマークがついている場合もありますが、そうした製品はプラスチックゴミの対象になります。
また、食品が入っていたペットボトルでも油脂が多くついているもの、材料に香辛料が使用されていたものなどはプラスチックゴミです。同様に、ウォーターサーバーの空きボトルもペットボトルとして回収に出せません。注意してください。
工作などに使ったペットボトルはプラスチックゴミ
小学生など小さなお子さんのいる家庭では、授業や夏休みの課題でペットボトル工作をすることもあるかもしれません。
切り分けたり色を塗ったり絵を描いたりしたものは、ペットボトルとして回収することができないので注意が必要です。
工作に使ったあとのペットボトルは、プラスチックごみの対象となります。鳥取市指定の不燃ごみ袋に入れて、ルールを守って回収場所に出すようにしましょう。
2023年から回収頻度が変わりました
令和5年(2023年)4月1日から、それまで月2回だったペットボトルの回収頻度が毎週回収されるように変更されました。大きな理由は、ペットボトルゴミの量が増加していることにあります。
廃棄されるペットボトルの量が増えると、一度に回収するためのコストも増加します。また、分別されずに捨てられるペットボトルはそのまま放置されると劣化してマイクロプラスチック化となり、海洋汚染や生態系破壊を引き起こすため、回収の効率化は非常に重要な課題です。
月の回収頻度の増加は、ペットボトルが捨てやすくなり、ポイ捨てされるゴミの量を減らすことを目指した鳥取市の取り組みです。
セブンイレブンの回収機を利用してnanacoポイントが貯まる
出典 鳥取市ホームページ
2024年4月17日の天神町店をスタートに、鳥取市のコンビニエンスストア「セブン・イレブン」9店舗に、ペットボトルの回収機が設置されました。
これはセブン・イレブン独自の取り組みである「脱炭素化社会」を目指す活動の一貫です。廃棄されるペットボトルを減らし、資源として再利用する「ボトルTOボトル」というリサイクル事業です。
鳥取市では環境公社がこの取り組みと連携し、各店舗で回収機に出されたペットボトルの処理を担当しています。鳥取市は脱炭素化モデル地域に指定されているため、今回の連携が実現したようです。
機械にペットボトルを入れると、5本につきセブン・イレブンのポイントカードnanacoで1nanacoポイントがもらえるようになっています。
2L入りボトルまで回収可能で、キャップとラベルを外し中をきれいに洗った状態で機械に入れることは一般のゴミ回収と同じです。
実際に使用した感想
回収機のある店舗で、実際に家庭に合ったペットボトルを回収に出してみました。それまでは回収やリサイクルにあまり関心がなく、普通にゴミとして回収日に出していましたが、「ポイントがつく」ということにつられてついつい利用してしまいました。
機械にポイントカードをかざすと蓋が空き、持ってきたペットボトルをすべて入れてしまったら、画面をタッチして作業を終わります。本数分のポイントは翌日以降に加算されるようです。
結果、つい回収日をのがして自宅にためてしまいがちだった使用済みペットボトルがすっかりなくなり、ゴミ出しのストレスが減ったように感じます。
コツコツとですがポイントも貯まるため、ご自宅の近くに対象店舗がある、nanacoカードを持っているという方にはかなりお得な取り組みといえます。
ペットボトルゴミ収集のルールを守り資源として活用
鳥取市のペットボトルゴミ収集のルールや取り組みについて解説しました。暑い時期でも寒い時期でも、飲み物を買う際につい選んでしまうペットボトル飲料。そのためにゴミの量の増加は深刻な問題です。
日常生活に密着しているものだからこそ、ゴミとして出る量そのものを減らすことは簡単ではありません。
そこで、ルールを守ってきちんと回収に出すことや、今回紹介したようにリサイクル機械を上手に利用することが重要です。
ゴミの量が減れば、処理に必要なコスト=税金の節約にも繋がります。市民の一人ひとりが自分の問題だと考え、積極的にリサイクルに取り組んでいきましょう。