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鳥取市で観光シェアサイクル事業が実施中です。詳細と設置場所、利用方法について解説します
鳥取市周辺の観光の利便性向上を図るために、「観光シェアサイクル実証事業」が令和7年11月30日まで実施されます。
専用アプリを使って自転車をレンタルし、任意のステーションに返却した後、電子マネー決済などで料金を支払う仕組みです。
実証期間中は、鳥取駅前や鳥取砂丘などに自転車のステーションが設置されます。アプリの使い方や、実際に自転車を借りるためにどうすればいいのかを解説します。
鳥取市観光シェアサイクル実証事業・令和7年8月から実施中

「鳥取市観光シェアサイクル実証事業」は、鳥取市周辺の観光地における観光二次交通の利便性・周遊性の向上を図るための実証実験として令和7年8月1日〜11月30日まで実施されています。
「観光二次交通」とは、駅や空港などの交通の主要な拠点から観光地を結ぶ公共交通の総称です。鳥取砂丘での観光交通発展のための実証実験としてシャトルバス「sakyutto」の実験も行われました。sakyuttoに関してはこちらの記事を参考にしてください。
観光シェアサイクルも、鳥取駅前や久松山周辺と鳥取砂丘の6カ所にサイクルポートをセットし、観光客や周辺住民方々の移動手段として利用していただけるよう、鳥取県とともに協働で実証を図る事業です。
観光シェアサイクルの利用方法

鳥取市の観光シェアサイクルを利用するには、レンタル自転車利用アプリの「HELLO CYCLING」をスマートフォンなどにダウンロードします。
これは、全国にあるレンタル自転車の拠点を検索し、任意の場所で使いたい自転車を借りることができるアプリです。鳥取市ホームページにダウンロードのためにQRコードが添付されています。
アプリの登録方法

スマートフォンまたはタブレットにアプリをダウンロードしたら、利用登録のために電話番号を入力します。その後、ショートメールに4桁の認証コードが送信されるため、アプリの入力窓に打ち込んでください。氏名や住所などの簡単な個人情報や、決済方法を登録すると利用登録が完了します。

そのあと利用する地域を検索してサイクルポートを選択し、自転車の車種などを選んで決済方法を選択します。自転車はシティサイクルやスポーツサイクルなど数種類から選択可能です。
実際にステーションで自転車に貼り付けられているQRコードをアプリで読み込み、画面の「解錠」と表示されているところをタップすると、自動でロックが解錠されて自転車に乗ることができます。
サイクルポートの設置場所と自転車の利用方法
サイクルポートは6カ所設置されています。
- 鳥取駅北口
- 民芸館通り横
- 鳥取城跡
- ヤマタ鳥取砂丘ステイション
- 鳥取砂丘駐車場
- Enejet吉方温泉SS
自転車はシティサイクルやスポーツサイクルなど数種類から選択可能です。
実際にステーションで自転車に貼り付けられているQRコードをアプリで読み込み、画面の「解錠」と表示されているところをタップすると、自動でロックが解錠されて自転車に乗ることができます。

返却する場合は、ステーションに自転車をセットしたあとでアプリ画面上の「返却」をクリックすると再びロックがかかり、登録した電子決済からの金額が確定し、支払いが行われます。利用料金は30分150円で、それ以降は30分ごとに110円です。
サイクルポートのラックがいっぱいになっていて返却できない場合があるかもしれないことに注意が必要です。対策として、返却したいステーションを予約しておくか、返却時に空きのあるステーションを調べてから返却しに行くようにすると良いでしょう。
鳥取市で実証中の観光シェアサイクルまとめ

この記事では、鳥取市周辺で11月30日まで実証中の「観光シェアサイクル」について紹介しました。主要交通拠点から観光地への移動、または観光地内部と観光地間の移動手段が充実していることを「観光の周遊性が高い」といいます。
鳥取市周辺では、バスや鉄道の便数の減少などから、こうした観光の周遊性の低さが課題となっています。観光地へ向けた移動手段を増やすことが観光地の周辺を移動しやすくなることにつながり、観光の利便性を向上させると考えられています。
今回のシェアサイクルは、そのためのデータを集める貴重な実験となることでしょう。今後の鳥取市観光の変化につながるかもしれません。ぜひ、最寄りのサイクルポートから自転車をレンタルして、実証実験に参加してみてください。