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ねんりんピック第36回大会が鳥取で開催されます。開会式会場や競技日程について紹介
「ねんりんピックはばたけ鳥取2024」が令和6年10月19日(土)から22日(火)まで、鳥取市のヤマタスポーツパークを開会式場兼メイン会場とし、県内全19市町村で開催されます。
ねんりんピック、という言葉を聞いたことはあっても、競技を見たことがない、詳しいことについてあまりよく知らないという方も多いかもしれません。
ねんりんピックは、60歳以上の高齢者の健康増進をテーマとし、スポーツや文化活動を通して社会への参加や、交流の輪を広げることを目的とした大会です。しかし、2020年以降は新型コロナウイルス感染症流行の影響を受けて中止と延期が続いていました。
2024年大会は、数年ぶりに制限なしで開かれるうえ、鳥取県内で初めて開催とのことで、鳥取市民のみなさまも、気になる方が多いのではないでしょうか。
早速、種目の詳細や、競技日程について解説していきましょう。
目次
ねんりんピック2024年大会開催日程
「ねんりんピック はばたけ鳥取2024」は、2024年10月19日(土)から22日(火)の4日間にかけて開催されます。
メイン会場及び開会式の会場となるのはヤマタスポーツパーク内の陸上競技場です。
開催種目は、スポーツ交流大会、ふれあいスポーツ交流大会、文化交流大会、美術展の4部門に分かれています。
スポーツ交流大会
スポーツ交流大会として10種目の競技大会が各地で開かれます。交流大会には、60歳以上の各都道府県・政令指定都市の代表となった方が出場し、選手同士で競い合います。
- 卓球(倉吉市)
- テニス(鳥取市)
- ソフトテニス(米子市、北栄町、日野町)
- ソフトボール(米子市、琴浦町、大山町、南部町)
- ゲートボール(鳥取市)
- ペタンク(三朝町)
- ゴルフ(伯耆町)
- マラソン(岩美町)
- 弓道(米子市)
- 剣道(米子市)
各地の会場についてはこちらを参考にしてください。
ふれあいスポーツ交流大会
パラスポーツなども含めた13種目の競技が県内各地の会場で開かれています。スポーツ交流大会との違いは、スポーツ交流会が一部マスターズ大会(生涯スポーツに取り組む壮年から高齢の選手を対象とした競技大会)の要素が強いことに対し、ふれあいスポーツ大会は「ユニバーサル=年齢、性別、身体的特徴に関係なく誰でも楽しむことができる」な競技が多く取り入れられていることといえます。
- ローイング(米子市)
- 水泳(米子市)
- グラウンド・ゴルフ(湯梨浜町)
- ボウリング(鳥取市)
- サッカー(鳥取市)
- ソフトバレーボール(境港市)
- ウォークラリー(倉吉市)
- 太極拳(鳥取市)
- ターゲット・バードゴルフ(日吉津村)
- バウンドテニス(江府町)
- ダンススポーツ(米子市)
- サイクリング(大山町)
- バウンスボール(倉吉市)
各地の会場についてはこちらを参考にしてください。
文化交流大会
囲碁、将棋、俳句、民謡、健康マージャン、eスポーツの6種目が各地で開催されます。
各会場はこちらを参考にしてください。
健康マージャンとは
健康マージャンとは、「賭けない、飲まない、吸わない」の3つを大きなテーマに掲げ、マージャン本来のゲームとしての面白さを追求することを目的とした競技です。またスローガンが「自分には厳しく、相手には優しく」であることから、マナーを守って楽しむことを再認識するゲームとしても注目されています。
指先を細かく動かしたり、戦略を練ったりする要素も強いため、男性を中心の認知症の予防法としても普及が期待されているゲームです。
eスポーツとは
「エレクトロニック・スポーツ」の略称で、一般的にテレビゲームと呼ばれているものの健康増進効果に着目し、競技スポーツとして普及したものです。チェスや将棋のような立ち位置と考えるとわかりやすいかもしれません。
テレビゲームというと小学生を中心として遊びとして普及した歴史もありますが、近年ではルールや設定の幅がかなり広くなったため、集中力や思考力を鍛えるツールとして有効と考えられるものも多くなりました。
ねんりんピック鳥取大会では、ニンテンドースイッチ版「太鼓の達人ドンダフルフェスティバル」を採用し、3人一組で得点を競う種目となっています。
美術展
日本画、洋画、彫刻、写真など全国の60歳以上のアマチュア作家が創作した作品が展示されます。
開催日時は以下の通りです。
10月19日(土) 10:00〜17:00
10月20日(日) 10:00〜17:00
10月21日(月) 10:00〜16:00
10月22日(火) 10:00〜16:00
各種会場は以下の通りです。
日本画・洋画部門:境港市民交流センター(みなとテラス)
彫刻・工芸・書・写真部門:倉吉博物館
各会場についてはこちらを参考にしてください。
交流会以外の期間内イベント
大会期間中には、ヤマタスポーツパークやその他の会場にて鳥取のグルメや特産品の紹介を目的に様々なイベントが企画されています。
ここでは代表的な3つの交流イベントについて紹介します。
ふれあい広場
ヤマタスポーツパーク内の公園スペースを利用し、県内各地のグルメや特産品の紹介、販売を行うブースが出店します。
中には県内の高校で加工製造された製品の出品なども企画されているようです。鳥取県名産の梨やカニなどの加工品や、近年新たに観光資源として開発が進んでいる食品を中心に、鳥取県の魅力を知ってもらうことが目的です。
開催日時は以下の通りです。
10月19日(土) 8:30〜17:00
10月20日(日) 10:00〜17:00
10月21日(月) 10:00〜16:00
音楽文化祭
鳥取県内の地域伝統芸能や文化活動の保存のために活動しているグループを中心に、地域間世代間交流を目指し地元の保育園児などの楽器演奏も含めた多彩なステージイベントが開かれます。
会場はエースパック未来中心(鳥取県立倉吉未来中心)大ホール、開催日時は以下のようになっています。
10月20日(日)第一部 県内団体による「ふれあいステージ」
第二部 著名人による「ゲストステージ」
健康づくり教室
メイン会場を始め、各競技や交流会が開かれる市町村の会場に設置されます。体力測定などを通じて利用者の方の現在の健康状態を無料でチェックし、維持改善のために必要なアドバイスの提案が受けられるようです。
無料で利用できますから、中山間地域にお住まいの方も近くに会場があればぜひ体験してみてください。
ねんりんピック「全国健康福祉祭」とは
ねんりんピックは、1988年に厚生省50周年記念事業として兵庫市と神戸市で第一回大会が開かれました。
2024年現在では主催が厚生労働省、共催がスポーツ庁となり、60歳以上の高齢者を対象にして健康増進、社会参加、生きがいづくりを目的に開催される全国大会となっています。
主役は高齢者ですが、「福祉祭」という大きな目的を掲げているため、あらゆる世代、あらゆる身体的特徴を持った人が同時に楽しめる交流会としての側面も見過ごせません。
たとえば「ふれあいニュースポーツ」のコーナーでは、障害者スポーツとして2020東京パラリンピック以降知名度が上がりつつあるボッチャを始め、風船バレーやスポーツチャンバラなど、低年齢児や体力の無い方同士でも安全に楽しめる競技が複数準備されていることが特徴です。
ラダーゲッターとは
はしご状の的に両端にボールのついた紐を投げて、はしごに引っかかったら得点となる。得点はラダーの下から順に1点、2点、3点となっていて、全部投げ終わったあとの合計得点で競う。
ディスゲッターとは
着脱式の的を縦3横3の合計九枚並べた的に、フライングディスクを当ててあたった数の合計得点で競うゲーム。
ライドシェアも導入される予定!他県の方もラクラク移動!?
ねんりんピック開催中は、メイン会場や各地の展示会場、観光施設での混雑が予想されるため、鳥取県の主導による「鳥取型ライドシェア」が試験導入されます。
前日の準備期間を合わせて合計5日間、役所職員及び地域の有志を含めた民間ドライバーによって選手や観客の送迎、観光地への移動の補助が計画されています。
鳥取型ライドシェアは、バスやタクシーが撤退してしまった都市部で導入が始まった「日本版ライドシェア」とは異なり、交通空白地の住民の方の移動の便を図ることを目的としています。
「空き時間で観光もしたい!」「せっかくだから夕食は地元のお店で食べたい!」という方も、この機会にライドシェアを利用してみるのも良いかもしれません。
鳥取型ライドシェアについては、こちらの記事を参照してください。
競技大会、交流イベントとして楽しめる4日間
ねんりんピック2024年鳥取大会について紹介しました。大きな目標は、高齢者の健康増進や生きがい高揚のための競技大会開催にあります。
卓球やテニス、弓道などは高齢になっても比較的無理なく楽しめるスポーツです。日頃から競技者としてトレーニングに励んでいる方にとっては、全国から集まったチームと対戦できる貴重な機会です。
一方で、開催地鳥取の観光資源PRや、三世代スポーツ、ユニバーサルスポーツ、パラスポーツの普及が第二の目的であることにも注目すべきです。
鳥取県内で初開催の「ねんりんピック はばたけ鳥取2024」。小さなお子さんや車椅子の高齢者の方でも一緒に楽しめるイベントが数多く開催されるので、地元鳥取市にお住まいのみなさまもこの機会にぜひ、ご家族や友人を誘って参加されてみてはいかがでしょうか。