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【鳥取県岩美町】鳥取市周辺の隠れたアートスポット・モトフサ現代美術館

鳥取県岩美町出身のアーティスト、岡野元房氏の作品を展示する個人美術館です。浦富海岸沿いの通りから少し入った場所にある穴場的美術館です。
作品と近い距離感で接することが魅力で、油彩や水彩、彫刻など、個人美術館とは思えない濃い展示内容となっています。展示物内容などについてレポートします。
モトフサ現代美術館・外の様子

県道178号線沿いの南側車線に美術館があります。表示が小さく、入り口を見落としてしまうかもしれません。道路を挟んですぐ向かい側にある「山陰海岸ジオパーク渚交流館」が目印です。
道路に面した方は裏手です。この芝生の中にも、既に作品が潜んでいます。建物の横を通り抜けると、正面玄関と駐車場に出ます。
モトフサ現代美術館・館内展示

館内入り口すぐの場所で出迎えてくれる「ラオラオ」のオブジェです。「天の国」を守っている怪獣ですが、小さな子どもは時々高山の峰に引っかかってしまうこともあるそうです(館内案内板より)。「雲竜紙」という非常に繊維の強い和紙で作られているため、自由度の高い造形も可能になるようです。


油彩や墨絵、水彩画など幅広い表現方法で制作された絵画群です。一部の作品には、銅粉や鉄粉、金箔が使用されています(作品の説明に素材名が記されています)。
「この色は何からできているんだろう」と想像しながら鑑賞するのも楽しいですよ。


2階部分にはテラコッタ(素焼き)や石膏によるオブジェ、銅像の大作などが展示されています。くり抜いた壁の中にあったり、宙に浮かんでいたり、そのあり方はまさに「自由」です。
写真は展示されている作品のごく一部です。元民宿の内装をたくみに利用し、空間を拡張したかのような展示物は、ぜひご自身の目と感覚で楽しんでみてください。
モトフサ現代美術館まとめ
この記事では、鳥取県岩美町にある個人美術館について紹介しました。公立の美術館では、展示物との間にある程度距離があるのが一般的です。
こちらの美術館も作品の破損や劣化を防ぐため、作品との距離に注意しなくてはなりません。しかし、公立の美術館に比べるとかなり近くで作品を鑑賞できます。
作品の色や形、構成が見る人の感覚に訴えてくる「熱量」の違いが魅力です。もし、絵画やオブジェを見て何かを感じたら、それはアートによって引き出された鑑賞者の「内側にあるもの」かもしれません。非日常や見知らぬ自分に出会ってみたい方に対して、おすすめの美術館でした。
住所 | 鳥取県岩美郡岩美町牧谷693‐1 |
開館時間 | 10:00〜17:00 |
休館日 | 月曜 |
駐車場 | 有り(正面玄関前) |
関連リンク | モトフサ現代美術館公式HP |