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【鳥取県岩美町】ユネスコ認定山陰海岸ジオパークの学習館・海と大地の自然館
                                        岩美郡岩美町にある山陰海岸ジオパークの学習館、「海と大地の自然館」に伺いました。「山陰海岸ジオパーク」は鳥取県西部から兵庫県にかけての地形を、歴史的に貴重で保存すべきものとしてユネスコが認定した自然遺産です。学習館は兵庫県内にも設置されています。こちらは浦富海岸を中心に、現在の地形が形成された歴史を学べる博物館です。詳細をレポートします。
海と大地の自然館・外の様子

入り口前には駐車場と多目的トイレ、サイクルターミナルの表示があります。建物のすぐ横が河口で、裏手から海岸沿いの散策路に進めるようでした。
海と大地の自然館・館内の様子

入り口入ってすぐのスペースには、近隣の海や磯に住む生き物を展示した水槽があります。

メインとなる展示室です。日本列島の成り立ちを通して、浦富海岸付近の地形の特徴を解説しています。


古代の生物の足跡が残された化石(レプリカ)や、「摂理」という自然現象で緻密な五角形に形成された岩石を見ることができます。岩石の標本の中には、手を触れられるものもあります。

こちらは、鳥取砂丘のボーリング調査で得られた地層の標本です。今なお謎の多い大砂丘の成り立ちを知る上で、貴重な資料といえます。
ちなみにライターは学生時代にこの調査に携わった教授の講義を視聴したことがあります。同じ砂丘の中でも、場所が変わると採取される堆積物の内容が全く異なる場合があるとのことでした。地面の下には、たくさんの不思議が隠れているのですね。

こちらはデジタル地球儀です。手で触れると、上下左右に画像が回転します。気象や気温についての観察も可能です。詳しい操作は、職員の方に質問してください。
館内設備と注意点

完全個室型の授乳室がありました。オムツ交換や離乳食を食べさせることができ、男性の利用も可能です。赤ちゃん連れの家族のお客様は助かりますね。

館内の水槽のいくつかに貼ってあったメッセージです。「水槽のガラス壁をたたかないでください」とのことです。小さな生き物は繊細なため、急な刺激は強いストレスになってしまうようでした。水槽の様子は、ぜひ静かに鑑賞するようにご注意ください。
海と大地の自然館まとめ
この記事では、山陰海岸ジオパーク学習館の「海と大地の自然館」について紹介しました。海底も大地と捉え、浦富海岸の海底から海岸の特徴を壁面展示で分かりやすく解説しています。日本列島全体の模型もありました。太平洋側と日本海側の地形の違いが一目で分かります。
学習館の良いところは、知識が増えることで観光地の見え方が変化することです。海と大地の自然館でジオパークについて学んだあとは、ぜひ近くの海浜アクティビティで自然の迫力を体感してみてください。
| 住所 | 鳥取県岩美町牧谷1794‐4 | 
| 開館時間 | 9:00〜17:00 | 
| 閉館日 | 月曜 | 
| 駐車場 | 有り | 
| 関連リンク | 岩美町観光協会公式HP |