芸術の秋に出かけたい、鳥取市のアート＆カルチャースポットまとめ【ギャラリー編】

鳥取市周辺でアートを鑑賞できる美術館やギャラリーを紹介します。美術や自然資料を収めた総合博物館や現代アートの美術館、新進気鋭のアーティストの作品に触れられるギャラリーなどがあります。明治期に始まった「民藝運動」に関わる施設や、郷土の芸術家に触れられる場所など、地域の隠れたアートスポットに訪れてみてください。

鳥取県立博物館

鳥取市東町にある総合博物館です。鳥取県に縁のある芸術家の作品を数多く所蔵し、郷土資料とともに常設展示しています。期間ごとにさまざまなテーマの企画展が開かれるほか、収蔵品を企画展示したり、県展が開かれたりする場所となっています。鳥取県東部のアートの拠点と呼べる施設です。

やまびこ館

鳥取県の歴史や郷土資料を展示する博物館です。企画展として、近代アート作品や著名な写真家の作品を展示することがあります。2025年度には、鳥取砂丘の写真を和紙に印刷し、独特の風合いを生み出す写真家の企画展が開かれました。アートを通じて郷土の新しい一面に触れられるスポットです。

鳥取民藝美術館

鳥取駅前の「民芸館通り」にある、日本、西洋、アジアの民芸作品を収蔵した美術館です。「民芸」とは、観賞用の作品ではなく、日用品として造られたものに特有の美意識を見いだす考え方のことです。普段使いするものだからこそ丁寧に作られていて、平凡な職人が作るからこそ素朴で親しみやすい美しさがある。近代日本の新しい美的感覚といえます。アートの入門編として、身近な美しさに触れられる美術館です。

渡辺美術館

鳥取出身の医師、渡辺元によって創館された、鳥取藩池田家ゆかりの古美術を中心に展示する私設美術館です。「日本の文化が一目で分かる美術館」をコンセプトに収蔵された品物は、甲冑や刀剣、日本画や仏像など3万点にも及びます。国内でも有数の質と量を誇る伝統美術の博物館です。

ギャラリーそら

鳥取駅前サンロード内にある、半円形のガラス壁が特徴的なギャラリースペースです。現代アート作品の個展や、一般公募による企画展が開催されます。作品は購入可能である場合もあります。半地下部分はギャラリーショップとなっていて、山陰を中心としたアーティストによる日用品やアクセサリーを販売しています。

鳥取モトフサ現代美術館

鳥取県岩美町出身の芸術家、岡野元房の作品を収蔵、展示する美術館です。岡野元房は1966年に岩美町に生まれ、90年代頃から東京を拠点に活動し、2009年に岩美町に美術館を開きました。絵画、テラコッタ(素焼きの作品)、デザインなど多彩で独特な作品を数多く生み出している作家です。

素材や色彩を自由に駆使した作品たちは、一目見たら心のどこかに忘れられず残るような、不思議な魅力を放っています。

鳥取市のアートに触れられるスポットまとめ

この記事では、鳥取市周辺で美術作品や現代アートに触れられるスポットについて紹介しました。美術やアート作品は難しくてなかなか興味が湧かないという方も多いかもしれません。

しかし、鳥取民藝美術館のように日常的な品物を集めた施設や、写真のような作品なら初心者でも鑑賞しやすいのではないでしょうか。

施設によっては作品に関する詳しい解説が添えられている場所もあります。アートはすべての人に対して開かれた作品です。行ってみたいと感じた美術館があれば、ぜひ訪れてみてください。