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岩ガキとは?鳥取究極の夏の味覚とブランド牡蠣「夏輝」を紹介

岩ガキは鳥取市周辺で夏に旬を迎える地元特産品です。他の地域で養殖されている牡蠣が冬に旬を迎えることと大きく異なっています。
なぜ夏に食べる岩ガキが美味しいのか、ブランド牡蠣「夏輝」の特徴とは何なのかについて解説します。鳥取市の夏の味覚をぜひ味わってみてください。
夏が旬の岩ガキと冬が旬のマガキの違い

夏に旬を迎える岩ガキは、海中の岩盤などで成長した天然の牡蠣です。素潜りなどで収穫されるため、大きいものだけを選んで採取されやすいのが特徴と言えます。また、冬は禁漁期となっていることから、個体数と品質を守ることにもつながっています。
日本国内で流通している牡蠣のほとんどが、養殖されているマガキです。マガキが冬に旬を迎えるのは、夏に産卵を行い冬にかけて身が太っていくからです。対して岩ガキは、産卵の期間が長く、冬から春にかけて蓄えた栄養分が夏まで維持されます。このため、夏に旬を迎える牡蠣と言えるのです。
ツボガキとヒラガキ
養殖されるマガキは牡蠣イカダなどの道具で等間隔に生育します。天然の岩ガキは海底の自然な環境に合わせて育つため、貝殻の形や大きさが異なります。
牡蠣や他の貝類が密集した場所では貝殻が大きく育たずつぼのような形になります。これをツボガキと言います。周りに遮るものがなくのびのびと成長した牡蠣は、形が平たいことからヒラガキと呼ばれます。
貴重な夏の味覚「夏輝」

夏輝は鳥取市で水揚げされる岩ガキのトップブランドです。殻高(貝の縦方向の長さのこと)が13cm以上になるものだけを厳選し、「夏輝」と書かれたブランドラベルを付けて販売されます。「夏輝」の名称は平成19年に商標登録されました。
岩ガキの成長は非常にゆっくりしているため、夏輝と呼べる大きさになるまで4年以上かかると言われています。鳥取市周辺の限られた地域、限られた時期にしか味わえない、貴重な海産物です。
プレミアム夏輝「砂丘の誉」
通常の夏輝よりもさらに大きな岩ガキが、鳥取県漁業組合福部支部より令和2年に「プレミアム夏輝・砂丘の誉」として新たにブランド化されました。鳥取砂丘沖合の海深18m付近の海底で、推定20年以上生育したとされる極めて大型の牡蠣です。
殻高は16cm以上にもなり、一口で食べられないほど巨大に成長している、まさに幻の岩ガキです。
おすすめの食べ方

十分に成長した岩ガキの食べ方は、生が一番です。殻付きの牡蠣を開いてレモンを絞っていただくのがおすすめです。
カキフライにしても、一般的な牡蠣の1.5倍ほどのボリューム感があります。カキフライが大好きという方や、生の牡蠣は少し苦手という方にはフライもおすすめです。
鳥取の夏の味覚岩ガキまとめ

この記事では、鳥取市周辺の夏の味覚「岩ガキ」について解説しました。日本海の栄養豊富な海底で育つ天然の牡蠣であることや、ゆっくりと育ち身が大きくなることが特徴です。新鮮な殻付きの生牡蠣は、あふれるほどの旨味とぷりぷりとした食感で食べ応え抜群です。牡蠣の殻の剥き方は、こちらのサイトからも確認できます。ぜひ旬の岩ガキを殻付きで購入し、自宅で豊かな海の味を楽しんでみてください。